3月最後の日。ここ2、3日の陽気で桜が一気にほころんだ。植え替えをしたばらも日に日に新梢が伸びている。自転車で走っていて道の脇、畑の端に点々と青いオオイヌノフグリ。正月もとっくに過ぎて緩んだハボタンをあちこちの軒先で見かける。寒いあいだ赤い葉が詰まっている姿は凛として美しいけれど、春先になると伸びて徐々に形が崩れ、最後にはてっぺんに菜の花に似た黄色いのんきな花を咲かせてしまう。あの花が良くない。せっかく咲いたものに対して失礼なとも思うけれど、やっぱりあの姿はよくない。そういえば実家の庭にはツワブキが植わっていて、ツワブキも黄色い花を咲かせる。でも祖母はツワブキの花が嫌いで咲く前に全部切っていた。軒先も庭もありのままの自然ではないし、住む人の感性によって淘汰される場所だから切ったり抜いたりということをする。
花粉症は1番症状が辛いのはどうやら3月中旬で、4月が近づいて桜が咲くと少し落ち着いてくるような気がする。
新ジャガを皮のまま茹でて竹串が通ったら水分を飛ばし、多めの油で炒めて砂糖醤油をからめるのがおいしい。わさび菜という葉もの野菜を見つけてサラダにする。少しぴりっとわさびの風味がする。夫は最近安いオージービーフをうまくローストビーフに調理する方法を身につけて、塊の牛肉が食べたい日はそれを作ってもらう。それの付け合わせにもわさび菜は最適だった。
夫はお風呂の風呂釜を洗浄して、出てきた湯垢を見てその成果を肉眼で味わっている。その他の掃除に関しては特に潔癖でもないし、むしろそんなにしなくてもいいほう。でもそういう水垢系の掃除が好きなら洗濯槽クリーナーもやってもらおうとLINEでどれくらい成果がでるかのまとめサイトを送っておいた。