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流出雑記 

土曜日

2010年12月05日 | Weblog

寒くなってあまり見かけなくなってきた無花果をスーパーで見つけた。もう今季最後かなと思って買う。
これは夫は食べないので私用の食物。逆に私は食べない夫だけの食物はジャーキーとかサラミのような乾燥肉。

無花果の、きっぱりと言い表しにくい味覚、これをおいしいと思っているが、ほんとうにものすごくおいしいかといわれるとそうでもないような気がする。もっとおいしいものは他にもある。でもなんだか食べたくなる。
単なる嗜好や食欲と少し違うような感じがあるのだ。
無花果は中心に向かって白いタマシイがわらわら集まっているように見えるので、タマシイの集合体を食べる感じがある。どんな生き物もさまざまないのちを苗床に繋がっているが、それを象徴的にした食物のように思える。いのちの密度がぎゅっと詰まったものを食べる感じ。
これを取り入れるには朝、胃に何も入っていないときがいい。そう思うので起き抜けに食べることにしている。無花果にはそういう儀式的食物という側面がある。単なる私的思い入れです。

午後から仕事。出町柳までゆるく自転車を漕ぐ。
久々のクロッキー会、集う人、鉛のにおい、暖房の良くきいた公民館のにおい。

今日は久々にきちんと夕食を作る。
百万遍を少し北にあがったところにあるスーパーは肉が異様に安い。特に牛肉。
煮込み用の塊肉が売り出しだった。惹かれたが煮込みをしているほどの時間はなかったし、今日は薄切りと牛蒡を買ってしぐれ煮にしたかった。

帰って台所。
なぜか今まで牛蒡をあまり買わなかった。2回目くらいだ。なので牛蒡のささがきが下手。最初のほうは短かったり厚すぎたり、後半は少し要領を得た。

最近定着したかぼちゃの炊き方、かぼちゃを並べた鍋に酒、みりん、塩で蒸し煮のようにして、途中で加減をみて醤油をほんの少し入れる。

お味噌汁は小松菜と白しめじ。ごはんは夫が炊いた(炊飯スイッチをおした)。
しばらくぶりの家で夕飯。
食べてコタツで一寝入りしてしまうのが冬のお約束。