figromage

流出雑記 

休日

2010年12月03日 | Weblog
今週月曜、京都に帰って以来の休日。ほんとうはこの日ドラマソロジーのスタッフで釣りに行くドラマソロ釣リー計画があったのだが延期になった。昨夜から嵐で昼も豪雨が急に降り出す悪天候だったので今日でなくてよかった。

目覚ましをかけずに寝たら11時40分。ゴミ収集車もとっくに行ってしまった。

昨日の残りのハッシュドビーフを食べ、掃除を済ませ、夕方お能を観に出掛けるまでまだ時間がある。3時にコーヒー豆を挽く。

楽日の翌日、京都に帰る前に荻窪に行った。
夫は大学に入る前、荻窪に2年住んだことがあった。それ以来なのでもう一度行ってみたかったそうで、私も話しに聞いていた町を見てみたかった。
荻窪の住宅街を歩く。
駅前は工事中だったが、よく行ったという松屋、おいしいラーメン屋の前は列が出来ていて、変わらずあった。当時住んでいたアパートへ向かう道に自家焙煎のコーヒー豆を売っている商店がある。そこを通る度にコーヒーのいいにおいがしていたけれど買ったことはなかったらしい。その前は今も香ばしいにおいがしていたので、店の中に入って店主一押しと書いてあったホンジュラスの豆を自分たちのお土産に買った。駅から10分程で着くそのアパートは当時と何も変わっていなかった。夫が住んでいた1階の角部屋、ベランダには男の人の洗濯物が干してある。

近くに神社があったのでお参りして帰ることにした。お賽銭を投げて鈴を鳴らそうと夫が綱を持って揺すった。
次の瞬間上の方で鈴ではない音がして綱がたわみ、そのまま縄は落下して地面に叩き付けられた。埃が舞って夫は咳き込み、綱は巨大ミミズのように地面に横たわった。なんでこんなことに見舞われているのかと笑いがこみ上げるのを肺で止める。
我々の前にお参りしていた老婦人ふたり連れは振り返って、大丈夫?と神社の人を呼びに行った。
綱を固定していた釘と金具が錆びきって落ちたらしい。綱には釘とコの字型の金具が付いていたので頭に当たっていたら大事だった。とりあえず、当たらずに済んだことに手を合わせた。

昨日までの舞台で運を使い果たしたのではなかろうかと言いながら、この珍エピソードを連れて黄色いイチョウの道を歩いて帰り、さっき列の出来ていた春木屋というラーメン屋に入る。煮干しなどのダシのきいた醤油ラーメンで、おいしかった。

と、そんな荻窪散策のときに買ったコーヒー豆を挽いて3時のお茶にする。
挽きたての豆でドリップするともこもこ泡が立つ。豆のいきが良い。

ロイ・フラーの布を使ったダンスの動画を見る。
頭まで布で覆われて姿が見えなくなり、布だけが動いているように見える瞬間がおもしろい。

夫はコタツでまた眠る。よく眠る。