鯉のぼり 一転にわかに 飛沫して
中村 梅士 Baishi
連休だというのに、半島有事に備えて、というわけで
もないが、シェルターに立てこもっている。
明日にも決着をつけてほしいと思う。
小西史彦インタヴュー『マレーシア大富豪の教え』を
精読した。
マレーシアといえば、マハティールで有名な親日的な
イスラム教国で、キングコブラが追いかけてくるという
イメージくらいしかなかった。
マレーシアについて、少しは知りたいと思って購読し
たのだった。
自分に最も欠けている人生訓が衝撃的だった。
論理としては共感できる程度の認識はあったが、自分
にはない人生戦略を実践してきた成功者であり、教育者
としてもすぐれた経営者である。
確かに、教育は実戦の場を通じて血肉になるものであ
ろう。
そのファイトと誠実さは、日本人としても誇らしく思
えるものだった。
自分には、実業家になりたいという強烈な思いもなか
ったが、持たざる者として坂の上の雲を目指す夢と戦略
を持つべきだった。
そうしたハングリー精神が欠けていたのだ。
残る人生と来世への学びとしたい。
成功者の村に入ることはできないが、一度は、ペナン
島を訪ねてみたいものだ。
経営者志向でなくても、志ある若者には必読の書であ
ると思う。
ビジネスは競争であり、競技である。
サラリーマンの出世競争はそれとは違った競争であろ
う。
競争であるから戦いである。
さまざまな訓練と実力が要求されるのは、スポーツに
も似ている。
だから、スポーツで鍛えられる必要があるのだ。
小西氏も、大学時代はいやいやながらも柔道で鍛えら
れたことが幸いしている。
知・徳・体の融合した体育教育として、スポーツ学、
体育指導、スポーツ部活動は学校教育の柱でなければな
らないし、受験科目や就職試験科目としても必須とされ
るべきである。
それだけでも厳しい競争であるが、経営者としての試
練は、裏切りや詐欺、アンフェア―な弱肉強食の理不尽
にさらされるところにある。
大企業のサラリーマンによる理不尽な要求、官僚によ
る不正な要求、人種差別の嫌がらせなど、小西氏の体験
談もすさまじい不正との戦いという側面があった。
個人の努力ではどうにもならない政治環境の変化や経
済環境の激変など、不足の宿命的試練もある。
そうしたリスク管理やリスクヘッジも経営者の生命線
である。
しかし、最も大事な心得は、ビジネスは人間関係の構
築であるということなのだろう。
与えることと、誠実な努力による信頼である。
規模にこだわらなければ、人生に遅すぎるということ
はあるまい。
教訓に学びたいものである。
日本独立宣言・神聖九州やまとの国
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