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免疫抑制剤

移植患者にとって一生飲み続けなければならない免疫抑制剤。
移植患者以外にも自己免疫疾患の治療にも使われる。

退院後、人との会話で感染や感染防止のマスクの話しになった場合、必ず
この薬について説明しなければならなくなる。

移殖の場合でいうと、細菌やウイルスなどの自分のものではない異物を認
識し排除する免疫が、移植された自分以外の細胞・臓器に対して過剰に反
応し攻撃を加えてしまうことを防ぐ為の薬だ。

副作用や危険性のない免疫抑制剤は存在しない、といわれるだけに、薬の
パンフレットを見ても、今も服用している代表的なプログラフ(エフケー)
であれば、その副作用として、

・腎機能障害
・高血圧
・神経症状
・高血糖
・糖尿病
・胃腸障害
・高カリウム血症
・低マグネシウム血症
・リンパ腫大

と、多岐に渡っている。
実際、高血糖の為、インスリンは欠かせなくなり、手の振るえ、胃腸の不
快などが続いた。


そこでどうしても不安になるのが、副作用の他、色々なものに対する感染。
そして感染と共に、悪性新生物の拡大を抑えきれなくなるということ。

つまり癌にも罹りやすくなること。

現在は予防医療が叫ばれ、免疫を高める色々な方法が流行している。
免疫抑制剤を飲むということは、それとはまったく逆の事をしているわけ
だ。

移植によって命を救われ、頂いた肝臓を自分のものとする為に免疫抑制剤
は欠かせない。
その免疫抑制剤によって、また、生きていく上でのリスクを負うというの
だから、皮肉な話しだ。


ちなみに、一概に免疫抑制剤といっても各種あり、肝臓では主に

・プログラフ(エフケー)
・ネオーラル(シクロスポリン)
・プレドニゾロン(プレドニン、ステロイド)
・セルセプト

などがあり、その時の状況で使い分けられるようです。


私の場合、大まかにいうと、
移植直後の12月の段階では

・ネオーラルとプレドニゾロンの併用(重い副作用を抑え、免疫効果を高
める為)+ セルセプト

その後1月からは

・プログラフとプレドニゾロン

を続け、現在はプログラフを朝・晩、0.5mgずつ服用している。



移植後は肝機能値がなかなか良くならなかったが、免疫抑制剤も色々と
変えていて、変えることによって肝機能値も微妙に変化しているようだっ
た。
その他にも、その頃は肝機能の改善の為には薬の種類を変えて様子をみる
ことしかできず、頻繁に種類と量が変更になっていた。

その種類も一番多い時で、一日に20種類以上飲む時もあった。


薬でお腹いっぱいで、ただでさえ○○い病院食が一層○○く感じるのだ。
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コメント
 
 
 
Unknown (ちー)
2007-10-11 17:48:31
免疫力を高めよう!!という世間の健康論には当てはまらないってやつですね。

それにしても他の薬も入れると大量だー

私も今7~8種類の薬を飲んでいます。錠剤とはいえ、押し出すだけで面倒なときもありますよね。
必要なことは充分わかっていても、時々無意味に感じるのは何ででしょうか?

利尿剤とか痛み止めなど、効果がすぐ出るものはわかるけど、自分に直接変化を感じない薬ともなれば、なんとなく「こんなもの飲んで良くなるわけないじゃん」なんて思ってしまいます。

それだけ量が多いってことなんだけど・・・

免疫抑制剤は絶対に忘れずに飲まなければいけない薬なんですよね。12時間ごとでしたっけ?


そうそう、H病院のほかの科、私も何度か行ったことあるけれど、みなさん親切でしたよ。
一外のようなユーモアはないけれど、とくに歯医者さんは優しかったです。

看護師さんは一外に勝る厳しいところは・・・なさそうですね。5年前に比べると優しくなったけど、その理由も気になるところです・・・。


それと・・・
かんぞうさんはコーディネーターさんの担当誰になりました?私はT木さんです。よかった~

2人になったから、患者を振り分けたんですってね。
 
 
 
知らなかった (かんぞう)
2007-10-11 23:33:00
ちーさん、コーディネーターさんの振り分けって、まったく知らなかったです。

これから移植を控えるちーさんは、Yさんがどうとかではなく、やはりT木さんの方がいいですよ。
やはり経験値が違いますから。

薬が無意味に感じるのは良くわかります。
私も入院中は大量の薬を飲むのが辛くて辛くて、「一回くらい飲まなくてもいいだろう」なんて、何度も飲んだふり。

ところがどっこい、その後の血液検査で見事に反応、逆に量を増やされたこともありました。

肝機能値が良くならない頃、当然薬の量も多いわけで、一度だけ「これを一生飲み続けることなんて絶対無理だ」と感じて、自暴自棄になったことがありました。

でも、なんとか乗り切れ、その後は量も種類も少なくなって、すっかり日常に溶け込んでいます。

免疫抑制剤は朝8時と、夜8時の2回飲むことになると思いますよ。

歯科は、担当の先生が定年退職してしまって、新しい先生のことはまだ未知数です。

他科、ちーさんには親切でしたか。
ワタシは特に泌尿器科が苦手です。
先生が毎回変わるし、そのたびに言われる事が違い、この前の緊急入院の時も散々振り回されましたから。


一外の5年前、とても気になります。
今度、教えて下さいね。匿名で。
きっと去年辞めた○○さん、他科に移った○○さんや○○さんがブリブリ言わせていたんでしょうね。
 
 
 
にんまり (亀太郎)
2007-10-12 12:44:39
今日の採血では抗体がゼロになりましたが、抗原が何故か0.03と下がって来ていました。
0.05以下はマイナス判定です。

このままで行くと良いんですが、前回は0.06今回は0.03となって来ているので家内と薬が効いてきているんじゃない?

っと期待してます・・・取りあえず報告まで!
 
 
 
薬の効果 (かんぞう)
2007-10-12 22:24:40
間違いなく薬の効果ですよね。
亀太郎さんのこの状況は、同じタイプの私達にはこの上ない朗報です。
本当はヘブスブリンに頼らないのがベストですもんね。

ワタシも来週はいよいよ2年検診です。
どんな結果になるのか、ドキドキです。
 
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