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自宅介護とバリアフリー

今、すご~く後悔している事がある。

家の構造。




今、祖母が寝たきりで両親による介護の毎日。

でも、我が家は外部階段を上がって玄関にたどり着く構造で、室内もバリアフリー
ではない。

なので病院に行く事はもちろん、外出さえできない。


お医者さんにも訪問治療をお願いしている。




これから、今度は両親がもっと年を取って、同じ状況になったら、とても対応でき
ない。





平成5年8月31日竣工の我が家。
地下にRC造の車庫を設けた2階建木造。




両親との同居を決めた時、それはまだバブリーな頃。

それと、家族構成を考えて3LDKと4LDKの二世帯住宅にこだわった。

限られた空間になんとか部屋のコマを詰め込んだ感じ。



今にして思えば、あ~しておけば良かったと思う事ばかり。

でも当時は本来の仕事が忙しく家の方に掛ける時間も少なく、妥協しなければ
ならない状況でもあり、じっくりプランを練った、という感じではない。



しかもまだまだ両親も祖母も元気バリバリで、世間も今ほどバリアフリーという
認識も強くなく、ただ単にプランと予算のにらめっこ、だけだった。




しかも当時、バリアフリーをいささか否定していたきらいが自分の中にある。

というのも、どれだけ家の周りをバリアフリーにしても、一歩外へ出ればたちま
ちバリアだらけ、というのでは、逆にそこに危険が生じる、と思ったから。





しかし今、後悔している。

でもリフォームをしようにも先立つものが、無い。




そういえば自分自身、かつて一時退院の時とか、自宅居間までの二つの階段が
きつかった。

病院で4段の階段を登るリハビリをしていた頃だったから、自宅の階段がそびえ
立つ断崖のように感じたものだ。






17年前、今の状況を予想できたかどうかは別として、今現実に厳しい環境に直面
すると、自分は建築やさんとしては失格だなぁと反省するのです。
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コメント
 
 
 
奇遇ですね (スカーレット)
2010-08-04 00:47:38
我が家を建て替えしたのが、同じ平成5年8月です。
四人家族だった頃に考えたプランで、今は一人。
当然のことながら、一人で使うには広すぎ・・・^^;
で、近々引っ越して新しい生活を始めます。
やっぱりライフスタイルに合わせてリフォームするのが一番なんでしょうね。
(と、同じく建築に携わる者として思うのでした(笑))

 
 
 
同じ (かんぞう)
2010-08-04 14:32:41
どうもスカーレットさんとは共通項が多いようですね。

我が家も将来夫婦二人っきりになった場合の事をあれこれ考えます。
リフォーム、特に減築するとかも考えますけど、現実的にはもう少し都心(病院)に近い所の中古マンションにでも引っ越そうかと思ったりしています。

病気にさえならなければ色々と計画はあったんですけどね。
運命ですね。
 
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