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家族の手帳

平成5年、長男が生まれて1ヶ月過ぎ、

【12月9日 ※※※(長男)1ヶ月検診】

の書き込みから始まる。


更に2ヶ月後には、

【2月7日 ※※※(長男)100日のお祝い】

と続く。





平成6年の独立開業の前年から使い始めているバインダー式手帳。

大切に使い続けてきた為か、中身を替えながらもいまだに綺麗で重宝してい
る。


この手帳、ふとした事から昔の括りを見ることとなった。



そもそも仕事の管理の為に購入した物だが、当初は家族のプライベートな話
題で溢れている。


もちろんブログなど無い時代、今となってみると子供が小さかった頃を振り
返る貴重な資料だ。


ビデオや写真では計ることの出来ない、当時の行事やその時思っていた事が
わかり面白い。




穏やかな話題で始まった手帳の中身も、翌年からは会社のこと、仕事の内容、
経理のこと、諸手続きのこと、そして営業のこと、前しか見えない仕事のこ
とだけで埋め尽くされてきた。

改めて見てみると、愛情が無いなぁと反省してしまう。


良かれと思って独立してみたが、果たして本当に良かったのか、家族に嫌な
思いばかりさせてきたのでは、満足しているのは自分だけ?、なんて考えて
しまう。




そして病気のここ数年は「入院」「手術」「検診」「検査」「保険証」、
「第一外科」「泌尿器科」「放射線科」「発熱」「激痛」・・・

こんな言葉ばかりが乱れとんでいる。



何だったのかな・・・。




今はぶ厚くなってしまった過去手帳の括り。

もっともっとぶ厚くなって、10年後か、15年後になるか、その時まで
元気でいられたら、その時は息子達の名前でこう書きたい、




【※※月※日 ※※※と※※さん 結婚】


【※※月※日 ※※さん 出産】


【※※※ちゃん 100日のお祝い】

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コメント
 
 
 
予定表 (ひさ)
2009-01-30 11:57:08
かんぞうさん、こんにちは。

自分も職業柄、予定表を常に常備していました。

しかし、仕事上の予定などがほとんどで、家族の行事などはほとんど記入されていませんでした。

まして、感情など一切記入されることは無く、あくまで事務用品としての価値しかありませんでした。

今回移植をして、記録を残すことにより(感情面も)忘れていってしまう過去の出来事をリアルに思い出すことができます。

つらいことだけでなく、いいことも記録に残していこうと思っています。特に家族のことを中心に残していきたいと思っています。
 
 
 
自分 (かんぞう)
2009-01-30 19:54:15
ひささん、こんばんは。

移植手術後、少し経ってから看護師さんの指示で自己管理表をつけ始めたのですが、その時は大変で面倒だったのですけど、後々大変役にたちました。

お医者さんにも、「とにかく自分の為になるから」と言われ、確かに自分の為でした。

ひささんもおそらく、仕事の管理上、メモする慣習が無いと逆に大変なんですよね。

必然的な無機質なものに色んな肉付けがなされたら素敵なものになると思います。


ただ今は・・・、老化現象の為か何でもメモっておかないと生活が成り立ちません。
 
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