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移植のドナー

脳死と違って、生体移植の場合はドナーの術後の健康状態も気になるところ。

最近、色々な本やネットで、移植の全体像に触れる機会が多く、ドナーの在り方について考えさせられること
が多い。



生体移植を経験された方は、自分も含め、移植に踏み切る時に、それこそ他人には想像すらできない葛藤と、
大きな苦悶と僅かな期待の入り混じった、神経を揺さぶられる様な過程を経てきていると思う。

それはすなわち、

「健康な体にメスを入れる」ということ。





わたしのドナーは姉。

顔を見るたび、調子の悪さはこれっぽっちも見せないが、果たして本当のところはどうなのだろう、と考えて
しまう。


というのも、色々見聞きすると、やはりドナーはドナーで大手術を受けている事に違いはなく、術後の経過
が思わしくない人もかなりいるらしい。




普段の経過もそうだが、もう一つ心配になるのが、開腹してしまっているという事実。

当然、臓器の癒着が起きている可能性も高くなり、もし将来、ドナー本人に起因する何らかの病気で手術が
必要になった場合、その手術の大きな妨げになってしまう事があるのではないかと。




自分のことは自分で、自己責任で管理できても、ドナーの姉の事となるとそうもいかない。

そのドナーの姉は今、義父を自宅に引き取り、介護の真っ最中。



悩ましい事ではある。





日本肝移植研究会で、ドナーの術後追跡調査なども行われているようだが、元々、ドナーに対するフォロー
があまりにも少ないのは、入院中ずっと感じていたことで、もし、自分勝手に言うことが許されるなら、
『ドナーにはずっと健康で元気に生活してもらわないといけない』わけで、脳死移植が発展途上の今、必然、
生体移植に救命を頼らなければいけない今、その辺のところは、ぜひ、国をあげて、しっかりやってもらい
たいと思うのです。

ここを、生体移植だから各々の自己責任で、って言われてしまうと・・・





自分自身の体調以上に、ドナーの体調、生活、これは本当に重要なんです。

コメント ( 4 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
ドナー (パンダ子)
2012-05-20 21:56:52
かんぞうさん
こんばんは

ドナーに対する想いは本当に複雑ですよね。
もちろん一番には感謝ですが、やはり手術による身体への負担が
いつもいつも心配ですよね。

万が一にもドナーの身体に不調がでたら‥と想像すると、
そんなことになるなら 自分が助かった意味はあるのだろうか  
とさえ思うことだってあります。

でも、身体をはって命をかけて助けてくれたドナーや家族にたいして、そんな風に考えてはいけないとも思う。

この葛藤は、助けてもらった命の代償ですね。

とにかく ドナーの健康と幸せを願うばかりです。
神様にお願いするしかないです。

そして ドナーが困った時は 全力で助ける なんでもする!

助けてもらったこと 生きてることを
心から感謝し素直に喜べる様になる。

これが自分にできる恩返しかな と思っています。

 
 
 
時として (かんぞう)
2012-05-20 22:15:44
パンダ子さん、こんばんは。

常に頭に在ること、その一つはやはりドナーの姉のことです。
なんたってドナーの存在無くして今の自分はいないわけですから、それはもう気になります。

むしろ、移植前よりも、移植後の方がその後の生活も長いですし、正直、時として重荷と感じることも無いわけではありません。

でも、こればかりは、もう運命で、当然の重しでもあり、当然の義務でもあるんでしょうね。
それが生かされるということなんだと思います。


たぶん、同じ局面に対峙した時、殆どの人がドナーとしての立場を貫くのでしょうが、同じだけ、全力で生きていく責任が、レシピエントの方にはあるんでしょうね。

だから、いつも楽しく、一生懸命、お互い頑張って生きていきましょうね。
 
 
 
賛成 (パンダ子)
2012-05-21 20:00:54
かんぞうサン
 
こんばんは

そうですね

賛成です!

自分の身体を 自分だけのものと思わず、
二人分の命と思って 大切に生きて行こうと思います


楽しむためにも のど自慢大会の予選通過したいですね!!
 
 
 
長い (かんぞう)
2012-05-21 22:56:57
パンダ子さん、こんばんは。

パンダ子さんは、これからの人生まだまだ長いですから、たくさんの事ができると思います。
大変なことも多いでしょうが、その分楽しいこともずっと多いと思いますから、悔いの残らないように生きていってくださいね。

のど自慢・・・長い道のり・・・です。
 
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