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移植医療の希望と不安

H大病院での移植外来で診療にあたっている患者数が300人を超えている
という。


段々と対応が難しくなってきていると同時に、5年後、10年後を考えると
もっと大変な事だと思う。




他の病気と違って、移植は、専門医によるアフターフォローが必要不可欠で
しかもこれから移植をしようとする人達のフォローはもっと大変だと思う。


特に北海道の場合、肝臓移植に限ってはセカンドオピニオンが叶わないので、
必然的に数少ない専門の先生方に頼る以外にない。



この辺の事は、将来の展望も含めて、一度先生方に聞いてみたいとは思って
いる。





そんな中で、身勝手かもしれないが、自分の位置付けっていうのもかなり気
になる。
将来の不安もやはり大きい。しかも近い将来の。




臓器移植法が改定され、保健適用も拡大し、移植医療の普及も広がっていく
中で、ついこの間まで、あまりにも特殊だった移植医療が、「あたり前の医療」
になってくると、その事を喜ばしいと思う反面、一人々に対する「手薄さ」
が出てくるのではないか、という心配も正直ある。


それでも、移植医療の拡大、普及によって、それまで助からなかった命が救
われる事になり、自分もまさにそれによって救われている。


拡大に伴って、それを支える基盤も整備されればいいのだが、せっかく改正
された移植法も、今では問題だらけで、そこに追い討ちを掛けるように医療
費抑制が声高に叫ばれている。




いろんな問題がいろんな世界で蔓延しているけれど、是非とも移植医療の道
がより良い方向に向って進んで行く事を願うばかりです。



だって、移植すれば助かる命が、そこにあるんですから。
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