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現在、そしてこれから

昨年のこの日は、透析治療を受けていたK病院から移植手術を受け
ることとなるH大病院に転院した日。

透析治療に希望を持って、一ヶ月間頑張ったので、その治療の限界
とその後に控える生体肝移植手術への不安で、何とも言えない気持
ちだった。
でもまだこの頃は意識もはっきりして、救急車ではなく父の車で転
院したぐらいだった。


それから一年・・・
・最初の入院から1年1ヶ月と3日(昨年8月17日入院)
・移植手術から11ヶ月と16日 (昨年10月4日施術)
・最初の退院から7ヶ月と3日  (今年2月17日退院)
・2度目の手術から29日    (今年8月22日施術)
・最後の退院から18日     (今年9月2日退院)


そして現在の状況

血液検査結果
 ・おおむね標準値になりつつある。
  入院中、なかなか下がらなかったアンモニアも30前後。
  ビリルビン値も0.8にまで下がった。

●体重・血圧等
 ・体重: 今日は51.2Kg 入院前は70Kgあったので、20Kg
  減ったことになる。
  最近の検診では「とにかくあとは体重を増やすこと」と言われ
  るが、まだなかなか増えてこない。
 ・血圧: 血圧は110-70位でほぼ安定している。
  これは入院中から変わらない事のひとつ。
 ・体温: これもほぼ平熱。入院中も一番高かった時で37.8℃
  で、高熱で困ったことはほとんど無かった。

●血糖値
 ・やはり免疫抑制剤を服用しているので、血糖値は高くなる。
  手術後、大変だったことの一つである。
  病院では看護師さんが測定、インスリンを管理してくれるが、
  退院時は自己管理が必要になる。測定器をレンタルし、インス
  リンを自分で注射、慣れるまでは本当にいやだった。
  
  しかしこれも免疫抑制剤の量が減り、時間と共に安定してきて
  いる。最近ではインスリンを打つこともほとんど無くなった。

●薬
 ・薬は今の状況を支える大きな力。
  一番多い時では20種類位飲んでいたが、今は7種類。
  薬の量が減るのと同時に体調も回復してきた。
  ただ、一生のみ続けなければならない薬があるので、油断禁物。

●食事
 ・特別な食事制限はない。少し前潰瘍になったので、油っこい物
  は控えている。ただ、一回の食事でたくさん食べられないので、
  少しずつ数回に分けて食べることになる。
  あとは良く言われるように
    ・調理後、時間の経った物は食べない。
    ・生物は食べない。生野菜は加熱してから。
    ・グレープフルーツは厳禁。
    ・生卵、酒類などは一生だめかな。

●体調
 ・門脈の手術のおかげで、血流がすべて肝臓に向かい、肝臓自体
  が大きくなってきた。
  アンモニア値が下がってきたので、意識は以前に比べ鮮明にな
  り、疲れやすさもかなり良くなってきた。

  今は体内から3本のドレンが出ている状態。うち2本はクラン
  プで留められているが、1本は排液バックを付け、胆汁を体外
  で処理している。
  結構気にはなるが、術後の、5本も6本もチューブが出ている
  状態に比べれば、苦にはならない。

  気になる事といえば、
  ・視力が落ちたこと(老眼もあるかな)
  ・お腹が定まらないこと(術後だから仕方ない?)
  ・字が書きにくい
  ・明け方どうしても、眼が覚めてしまう(4時とか)
  ・体重がなかなか増えない(結構食べてはいるが)
  ・やはり体力は移植前の10%位か。筋肉という筋肉がなくな
   ってしまった。


そしてこれから・・・

自分は運良く新しい命を与えてもらった。
でもこれからの生活が、より大変で、重要なことである、というの
も分かっている。多くの犠牲の元、生かされているということの重
みをいつも感じている。

これから先、身体がどうなっていくのか分からない。
どこかに症状となって現れるかもしれないし、万が一、又手術とい
うこともあるかもしれない。

だからこそ、一日々を大事に楽しく過ごしていきたいと思う。

この一年で得た最大の宝物・・・
「優しさと思いやり、そして感謝の気持ち」
以前の自分に一番欠けていたものでもある。
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