英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルス その59「日和見主義?の尾身茂氏」

2020-07-30 17:25:30 | 時事
(「その2」~「その14」までの記事はありません。今までにいろいろ書いてきましたし、書かずにきたものを含めると、このくらいにはなるだろうということで記事タイトルに付けています)

 尾身茂氏……自治医科大学名誉教授、新型インフルエンザ等対策閣僚会議新型インフルエンザ等対策有識者会議会長兼新型コロナウイルス感染症対策分科会長

 以前から、氏は“どっちつかず”の発言が多かった
 かなり前(「人との接触を8割減に」と呼び掛けていたころ)だが、ある番組で山中伸弥教授(京都大学iPS細胞研究所所長)とのテレビ対談(ネット回線)があり、「3密は避ける」など徹底した感染予防対策を採る必要があるという流れになった。
 「お通夜などの会席は、やはり、行わない方がよいでしょうか?」というキャスターの質問に対して、尾身氏が
「消毒・手洗い十分に行えば、会席は構わないのではないかと…ごにょごにょ
 これに対し、山中氏が「そんな曖昧なことでは!」と強い語気(“語気を荒げた”と表現した方が良いかも)で発言したのが印象的であった。(この後、キャスターが遮り、CMになってしまった記憶がある)

 とにかく、尾身氏は両方に配慮する発言が多い印象が強いが、どちらかというと(いや、はっきり言って)政府寄りの発言が多い。最近では「医療体制が整っているので、4月の頃とは状況がかなり違う」と擁護の発言をしていた。
 さらに、7月22日には“発症日ごとのデータ”という新たな観点を持ち出し
「“発症日ごとのデータ”を見ると、4月のような急激な上昇ではない」と“Go To キャンペーン”を擁護するような発言をしていた。(詳しくは『Yahoo!ニュース』、『新型コロナウイルス特設サイト』の「政府の新型コロナ分科会」。ただし、両記事には「急激な上昇ではない」という発言内容は記載されていない)

 ところが、29日の衆院国土交通委員会で尾身氏は
「(事業を)するしないに関わらず根拠を持った説明が必要。もう少し判断を延ばしたらどうか」「そう拙速に結論を出さないほうがいい。状況分析をして、しっかり議論をしたほうがいい」などと分科会として政府に伝えた。だが、その際には「残念ながら採用されなかった」という。(by 『朝日新聞デジタル』
 この提言をしたのは、事業の対象から東京を外すと政府が決めた16日の数日前。16日夜に開いた分科会では、東京を除外して事業を始める案が政府側から示され、分科会も了承したという。

 西村大臣は29日の会見で
20日ごろまで判断の時間をとるべきだという話を尾身氏から受けたと説明。ただ、政府は22日の事業開始を公表済みで、「20日に判断いただくとまさに直前。『様々な混乱が生じるのではないか。もう少し早い段階で判断していただけないか』」などと返して、尾身氏の考えを退けたと釈明した。

 これらの話から、尾身氏が「拙速に結論を出さない方がいい」と言ったのは事実だろうが、
 西村大臣にしてみると、《「20日頃まで様子を見て判断をしてはどうか?」と言われても、それでは、22日には対応が間に合わない》と尾身氏の言葉をスルーしたのだろう。

 尾身氏の上手な言い回しだ。尾身氏自身は「Go To キャンペーンを中止しろ」とか「延期しろ」とは言及せず、「様子を見て判断してはどうか?」と提言しただけ。
 しかし、22日には“発症日ごとのデータ”論を持ち出して、政府寄りの発言をしている。

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