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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

NHK杯将棋トーナメントの感想戦への不満

2025-07-01 17:18:39 | 将棋
 NHK杯将棋トーナメントの放送は洗練されてきていると思う。
 一時期、予算の削減によるものなのか、人員の削減によるものなのかは分からないが、《何だか細かな気遣いが減ったなあ》と感じることもあった。例えば、対局者の対戦成績は、通算対戦成績に加え、直近5局の勝敗や棋戦名、対局日が提示されていたが、ある時から、それがなくなった。最近は、ほぼ復活。
 冒頭にあげた“洗練”については、《局後、対局者に対局中の読みや形勢判断、キーポイントとなった局面や指し手を質問し、対局者がそれに答える》という形式が定着した点。これ、非常に観戦者にとってはありがたい。

 ただし、感想戦については不満が大きい。
 対局後に、解説者が盤側に着座して
「時間がありますので、初手からお願いします」という風に声をかけるが、放送の残り時間が15分であっても、5分であっても、同じである。さすがに、残り2分ぐらいだと「ポイントの局面を」となるが。

 さて、今回の糸谷哲郎八段vs宮嶋健太四段は、かなり放送時間が残っていたので、「初手から」というのは妥当だとは思う。
 しかし、この将棋、糸谷八段が中盤以降、優位に立ち、そのまま押し切ったが、終盤、一か所だけ、形勢バーが互角に近づいたことがあった。(と言っても先手の“糸谷八段の勝率60%”で「糸谷八段有利」というぐらい)


 糸谷八段の場合、勝っても負けても氏の独壇場になるのが通例で、今回もその例にもれなかった。けっこう、途中の変化も、詳細に語ってくれたのは有難かったが、私は、早くその形勢が戻った局面にならないかなと思っていた。
 放送の残り時間が2、3分となった時に、ようやく、その局面となり、
「▲2三歩と打ち、△同銀なら▲2四銀と打てば、△2二玉には▲2一金で寄る」と糸谷八段は語った。(▲2四銀に△同銀は▲3二金の一手詰)
 実戦は、▲2三歩に△2一歩と受けたので、形勢バーは”糸谷勝勢”に戻った。
 その糸谷節の時に、解説の澤田真吾七段が
「実は、▲2三歩の時、形勢バーが互角近くになったんですけど」
「えっ?」(糸谷八段)
 で、その局面について「何か(気が付かない手が)あったのかな?」といぶかしがったところで、感想戦終了。
《ちょっとぉ、もう少し、編集をきちんとしてよ!》

 局面図を再掲載します。
(図面の手数が「第1手」となっているのは、見逃してください)


 図の▲2三歩には、やはり△2三同銀とするのが最善手。
 これに▲2四銀と被せるのが強手で、これで寄っていそうだが、▲2四銀は詰めろになっていないので、この間隙を縫って△6七歩成が入る。
 ▲6七同金に△4八角成▲同玉に△2八飛と王手銀取りが掛かる。
 3八への合駒を何にするかは、私にはよくわからないが、とにかく▲3八合駒△2四飛成と銀を抜けば、後手も頑張れそうだ。

 ……かなり、不満が残る感想戦(放送)だった。

 こういう放送は、これまでにも時々あった。
 決まり文句のように「時間がありますので、初手からお願いします」ではなく、解説者が気づいたことを率直に切り込む感想戦にしてほしい。

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