昨日(7月20日)の新型コロナウイルス新規感染者が15万人を超えた。
スポーツ界でも、大相撲では休場者続出、プロ野球や世界陸上でも欠場者が多数………
第6波時のまん延防止措置等重点措置の発令(3月21日解除)で、飲食店の時短措置、各種イベント・大会の自粛、無観客試合など、感染拡大防止策を講じ、新規感染者数は減少し、沈静化の傾向を示した。
しかし、それに伴い、各種イベントの再開や有観客試合などかつての日常に近づきつつあり、マスク使用の屋外では外す動き(これがいけないと言っているわけではない)もあり、世間の新型コロナへの警戒心が緩みつつあった。
6月下旬から、新規感染者数が上向きベクトルを示し始めたにも拘らず、新型コロナ感染注意を呼び掛ける動きはなく、新規感染者数の実態などコロナ関連報道も極端に減少した。少し前までは”GO TO トラベル”に代わる事業の実施の動きさえあり、新型コロナへの警戒心は更に希薄になった。
さらに、入国制限の緩和、濃厚接触者の特定や待期期間の縮小は感染拡大の抑制力を低下、スポーツ中継(実際の観戦ではない)を観ているとコロナ前の日常に戻った錯覚を誘引する。
参議院選挙も人の異動や接触機会を増加させた……などなど感染拡大の要素は増えていた。
それでも、前記事でも述べたが、コロナ感染の注意を喚起しなかった……政府と報道の怠慢である。
(私は是が非でも、行動制限を掛けろと言っているわけではない。世間に感染拡大の傾向が出てきたという情報の提示。感染防止の注意を喚起すべきと言っている。重症化率が低下している現状で、行動制限をするのはナンセンスという説も否定しない。しかし、これだけ感染力が強く、感染が蔓延する現象が起こった場合、重症化率が低いことが、行動制限をしなくてよいという論理が成立しなくなる。出来れば、後述します)
前記事でも述べたが、7月11日の段階で
「新しい波に入ったのは間違いない」と述べ、流行「第7波」との認識を示した。まん延防止等重点措置などの行動制限については今のところ必要ないとしている
オミクロン株の変異種「BA.5」は、
感染が拡大するスピードがこれまでの「BA.2」より30%程度速く、ワクチンや感染で得た免疫をかいくぐる“免疫逃避”の性質がある
とされていて、新型コロナへの警戒心の緩みが相まって、感染の急拡大に繋がった。
なのに、「県民割」の継続、尾身会長も「行動制限なしでよい」と言っている……いいのか?
その考えは、昨日(7月20日放送・7月19日取材)の『クローズアップ現代』でも変わっていないようで、
「緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの行動制限の必要はない。しかし、出さないかわりに、私は、感染のレベルを一定程度に抑えるために必要な対策はすべてやる必要があると思っています」
これまでの報道では《必要な対策》とは何か、具体的に示すような報道はされなかった。
しかし、昨日の『クローズアップ現代』で説明があった。(詳細は、NHK『NEWS WEB』の「新型コロナ過去最多 感染急拡大の夏どうすれば 尾身会長に聞く」で)
出演者
尾身 茂氏(新型コロナウイルス対策分科会会長)
藤谷 茂樹氏 (聖マリアンナ医科大学病院 医師)
大竹 文雄氏 (大阪大学 特任教授)
坂本 史衣氏 (聖路加国際病院 感染管理室マネージャー)
桑子 真帆氏 (キャスター)
対策の5つの柱として
①ワクチン接種の加速化
②検査の更なる活用
③効率的な換気
④国・自治体による効率的な医療機能の確保
⑤基本的な感染対策の再点検と徹底が示されていた
言葉は悪いが……“ちゃんちゃら可笑しい”とはこのことだ。
①ワクチン接種の加速化について
大規模接種会場での閑散とした状況、若年世代での3回目接種率の低さなど、ワクチン接種の鈍化傾向が強い。
「BA.5」はワクチンや感染で得た免疫をかいくぐる“免疫逃避”の性質があるという報告もあるので、ワクチン接種が簡単に進むとは思えない
②検査の更なる活用について
検査キッドが各所で枯渇していて、本来必要と思われる人の検査ができない危険性が出てきた(感染が不安な人、旅行を計画がある人の陰性確認のための検査が多い)
分科会の会長は「検査の更なる活用」と謳っているが、それに反する現状。謡っているだけで、これまで検査環境の充実はなされなかったのだろうか?そういう現状を尾身会長は把握していなかったのか?
③効率的な換気について
「空気の流れを妨げる間仕切り(アクリル板)の削除」「会話をする人は風下」など効率の良い喚起を紹介していた。
医療関連感染対策専門の坂本史衣氏(聖路加国際病院 感染管理室マネージャー)が説明。その他、番組内での氏の説明は非常に論理的で興味深かった。出来れば、次記事で紹介したい
④国・自治体による効率的な医療機能の確保について
これはずっと指摘されていたこと。何を今更…
・実際、生命に関わる医療従事者を一朝一夕で増やすことはできない。
・重症化率が低いと言っても、感染拡大すれば診察数、検査数は増える。感染拡大抑止の為、ワクチン接種数も増える……
・コロナ関連の医療を拡大すると、通常の医療に齟齬が生じる
それはともかく、救急車の稼働率は100%近くになっている地域もあり、病床使用率も高くなってきており、診療が受けられない、待ち時間が長い地域も増加しているらしい
⑤基本的な感染対策の再点検と徹底について
かなり注意していても「BA.5」は感染してしまうケースが多く、家庭に感染者がいる場合、感染せずに同居するのは困難。
尾身会長が宣った「対策の5つの柱」は形骸化した見かけだけの理屈である
前々から思っていたが、今回の「対策の5つの柱」を見て、はっきりと思った。………尾身会長は無能
会長を解任するのが、まずやるべき感染防止策ではないだろうか?
★「重症化率の低さ」と「行動制限」との関係について
(従来株と比べて「BA.5」の重症化率がどれだけ違うのか?……これによって、考え方が大きく異なってくるが……)
昨年夏(第5波)の全国の一日の新規感染者数は約15,000~25,000人で、今回は昨日150,000人、今日180,000人で7~10倍。もし、重症化率が昨夏の3割だったとすると重症者数は2倍以上。仮にもっと重症化率が低いとしても、軽症、中等症患者は相当多いはずなので、医療が麻痺してしまう危険性が高い。
尾身会長の言う「対策の5つの柱」では感染防止が望めないので、経済が停滞のは困るが、ある程度の行動制限を掛けた方がいいように思う。
スポーツ界でも、大相撲では休場者続出、プロ野球や世界陸上でも欠場者が多数………
第6波時のまん延防止措置等重点措置の発令(3月21日解除)で、飲食店の時短措置、各種イベント・大会の自粛、無観客試合など、感染拡大防止策を講じ、新規感染者数は減少し、沈静化の傾向を示した。
しかし、それに伴い、各種イベントの再開や有観客試合などかつての日常に近づきつつあり、マスク使用の屋外では外す動き(これがいけないと言っているわけではない)もあり、世間の新型コロナへの警戒心が緩みつつあった。
6月下旬から、新規感染者数が上向きベクトルを示し始めたにも拘らず、新型コロナ感染注意を呼び掛ける動きはなく、新規感染者数の実態などコロナ関連報道も極端に減少した。少し前までは”GO TO トラベル”に代わる事業の実施の動きさえあり、新型コロナへの警戒心は更に希薄になった。
さらに、入国制限の緩和、濃厚接触者の特定や待期期間の縮小は感染拡大の抑制力を低下、スポーツ中継(実際の観戦ではない)を観ているとコロナ前の日常に戻った錯覚を誘引する。
参議院選挙も人の異動や接触機会を増加させた……などなど感染拡大の要素は増えていた。
それでも、前記事でも述べたが、コロナ感染の注意を喚起しなかった……政府と報道の怠慢である。
(私は是が非でも、行動制限を掛けろと言っているわけではない。世間に感染拡大の傾向が出てきたという情報の提示。感染防止の注意を喚起すべきと言っている。重症化率が低下している現状で、行動制限をするのはナンセンスという説も否定しない。しかし、これだけ感染力が強く、感染が蔓延する現象が起こった場合、重症化率が低いことが、行動制限をしなくてよいという論理が成立しなくなる。出来れば、後述します)
前記事でも述べたが、7月11日の段階で
「新しい波に入ったのは間違いない」と述べ、流行「第7波」との認識を示した。まん延防止等重点措置などの行動制限については今のところ必要ないとしている
オミクロン株の変異種「BA.5」は、
感染が拡大するスピードがこれまでの「BA.2」より30%程度速く、ワクチンや感染で得た免疫をかいくぐる“免疫逃避”の性質がある
とされていて、新型コロナへの警戒心の緩みが相まって、感染の急拡大に繋がった。
なのに、「県民割」の継続、尾身会長も「行動制限なしでよい」と言っている……いいのか?
その考えは、昨日(7月20日放送・7月19日取材)の『クローズアップ現代』でも変わっていないようで、
「緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの行動制限の必要はない。しかし、出さないかわりに、私は、感染のレベルを一定程度に抑えるために必要な対策はすべてやる必要があると思っています」
これまでの報道では《必要な対策》とは何か、具体的に示すような報道はされなかった。
しかし、昨日の『クローズアップ現代』で説明があった。(詳細は、NHK『NEWS WEB』の「新型コロナ過去最多 感染急拡大の夏どうすれば 尾身会長に聞く」で)
出演者
尾身 茂氏(新型コロナウイルス対策分科会会長)
藤谷 茂樹氏 (聖マリアンナ医科大学病院 医師)
大竹 文雄氏 (大阪大学 特任教授)
坂本 史衣氏 (聖路加国際病院 感染管理室マネージャー)
桑子 真帆氏 (キャスター)
対策の5つの柱として
①ワクチン接種の加速化
②検査の更なる活用
③効率的な換気
④国・自治体による効率的な医療機能の確保
⑤基本的な感染対策の再点検と徹底が示されていた
言葉は悪いが……“ちゃんちゃら可笑しい”とはこのことだ。
①ワクチン接種の加速化について
大規模接種会場での閑散とした状況、若年世代での3回目接種率の低さなど、ワクチン接種の鈍化傾向が強い。
「BA.5」はワクチンや感染で得た免疫をかいくぐる“免疫逃避”の性質があるという報告もあるので、ワクチン接種が簡単に進むとは思えない
②検査の更なる活用について
検査キッドが各所で枯渇していて、本来必要と思われる人の検査ができない危険性が出てきた(感染が不安な人、旅行を計画がある人の陰性確認のための検査が多い)
分科会の会長は「検査の更なる活用」と謳っているが、それに反する現状。謡っているだけで、これまで検査環境の充実はなされなかったのだろうか?そういう現状を尾身会長は把握していなかったのか?
③効率的な換気について
「空気の流れを妨げる間仕切り(アクリル板)の削除」「会話をする人は風下」など効率の良い喚起を紹介していた。
医療関連感染対策専門の坂本史衣氏(聖路加国際病院 感染管理室マネージャー)が説明。その他、番組内での氏の説明は非常に論理的で興味深かった。出来れば、次記事で紹介したい
④国・自治体による効率的な医療機能の確保について
これはずっと指摘されていたこと。何を今更…
・実際、生命に関わる医療従事者を一朝一夕で増やすことはできない。
・重症化率が低いと言っても、感染拡大すれば診察数、検査数は増える。感染拡大抑止の為、ワクチン接種数も増える……
・コロナ関連の医療を拡大すると、通常の医療に齟齬が生じる
それはともかく、救急車の稼働率は100%近くになっている地域もあり、病床使用率も高くなってきており、診療が受けられない、待ち時間が長い地域も増加しているらしい
⑤基本的な感染対策の再点検と徹底について
かなり注意していても「BA.5」は感染してしまうケースが多く、家庭に感染者がいる場合、感染せずに同居するのは困難。
尾身会長が宣った「対策の5つの柱」は形骸化した見かけだけの理屈である
前々から思っていたが、今回の「対策の5つの柱」を見て、はっきりと思った。………尾身会長は無能
会長を解任するのが、まずやるべき感染防止策ではないだろうか?
★「重症化率の低さ」と「行動制限」との関係について
(従来株と比べて「BA.5」の重症化率がどれだけ違うのか?……これによって、考え方が大きく異なってくるが……)
昨年夏(第5波)の全国の一日の新規感染者数は約15,000~25,000人で、今回は昨日150,000人、今日180,000人で7~10倍。もし、重症化率が昨夏の3割だったとすると重症者数は2倍以上。仮にもっと重症化率が低いとしても、軽症、中等症患者は相当多いはずなので、医療が麻痺してしまう危険性が高い。
尾身会長の言う「対策の5つの柱」では感染防止が望めないので、経済が停滞のは困るが、ある程度の行動制限を掛けた方がいいように思う。
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