「ヨーヨー(難問かも?) ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2014年6月号」の解答です。
先入観を避けるため、出題時(ご紹介時)にはノーヒント、タイトルをつけませんでした。
私は苦戦したのですが、私だけかもしれません。
でも、常連のぴょん太さんも10分も悩んだようですので(私は20分)、難問の部類に入れても良いと思います。
初手は▲2二飛車も有力で、△3三玉の後、開き王手や両王手で決められそうですが、2筋と4筋の両方を同時に抑えることができず、上部ににゅるにゅると逃げられてしまい、うまくいきません。
そこで、考えられる手としては▲4四桂。
この手に対し、△4二玉は▲4三飛で簡単。また△3一玉は▲3二飛でもっと簡単。
なので、△2三玉の一手です。
2四に逃げられてはいけないので、攻め方もここは▲2二飛の一手です。
▲2二飛に△1三玉は▲1二馬で詰みなので、ここも△3三玉の一手です。
初手▲4四桂とするとここまではほぼ一本道なのですが、ここでハタと止まります。
▲2五飛成や▲3二飛成や▲4二飛成の開き王手が見えます。1一の馬、5二の銀、4四の桂が利いてきそうなので何とかなりそうですが、うまくいきません。
ここまで考えて、「やはり初手は▲2二飛なのか」と逆戻りします。しかし、うまくいかず……
初図→初手▲2二飛→駄目→初手▲4四桂→第4図→初図→…………。
第4図までは正解ですし、容易なのですが、次の5手目が見えませんでした(おそらく、ぴょん太さんも)。
…………▲4三銀成!
玉を捕まえるはずの銀を捨てる上、玉を逃がすのでので、一秒も考えませんでした。
玉の立場なら、≪逃がしてくれるのか?≫と、喜んで△4三同玉と取りそうです。
そこで、ビューンと▲5二飛成!
なんと!これで詰んでいます。
馬と桂と龍のコンビネーションが素晴らしく、玉は捕まっています。
詰ますのに有効に見えた銀を捨て、その位置に龍を置くという詰形が見えにくいのです。
詰手順……▲4四桂△2三玉▲2二飛△3三玉▲4三銀成△同玉▲5二飛成まで7手詰
▲2二飛~▲4三銀成~▲5二飛成の動きが、ヨーヨーの決め技を連想させます。
先入観を避けるため、出題時(ご紹介時)にはノーヒント、タイトルをつけませんでした。
私は苦戦したのですが、私だけかもしれません。
でも、常連のぴょん太さんも10分も悩んだようですので(私は20分)、難問の部類に入れても良いと思います。
初手は▲2二飛車も有力で、△3三玉の後、開き王手や両王手で決められそうですが、2筋と4筋の両方を同時に抑えることができず、上部ににゅるにゅると逃げられてしまい、うまくいきません。
そこで、考えられる手としては▲4四桂。
この手に対し、△4二玉は▲4三飛で簡単。また△3一玉は▲3二飛でもっと簡単。
なので、△2三玉の一手です。
2四に逃げられてはいけないので、攻め方もここは▲2二飛の一手です。
▲2二飛に△1三玉は▲1二馬で詰みなので、ここも△3三玉の一手です。
初手▲4四桂とするとここまではほぼ一本道なのですが、ここでハタと止まります。
▲2五飛成や▲3二飛成や▲4二飛成の開き王手が見えます。1一の馬、5二の銀、4四の桂が利いてきそうなので何とかなりそうですが、うまくいきません。
ここまで考えて、「やはり初手は▲2二飛なのか」と逆戻りします。しかし、うまくいかず……
初図→初手▲2二飛→駄目→初手▲4四桂→第4図→初図→…………。
第4図までは正解ですし、容易なのですが、次の5手目が見えませんでした(おそらく、ぴょん太さんも)。
…………▲4三銀成!
玉を捕まえるはずの銀を捨てる上、玉を逃がすのでので、一秒も考えませんでした。
玉の立場なら、≪逃がしてくれるのか?≫と、喜んで△4三同玉と取りそうです。
そこで、ビューンと▲5二飛成!
なんと!これで詰んでいます。
馬と桂と龍のコンビネーションが素晴らしく、玉は捕まっています。
詰ますのに有効に見えた銀を捨て、その位置に龍を置くという詰形が見えにくいのです。
詰手順……▲4四桂△2三玉▲2二飛△3三玉▲4三銀成△同玉▲5二飛成まで7手詰
▲2二飛~▲4三銀成~▲5二飛成の動きが、ヨーヨーの決め技を連想させます。
無茶きれいな手順でした。
実戦で出ても絶対に解らないと
思います。
それにしても、スカスカで捕まるかな・・・・
と、思ったのですが、
案外捕まるものなのですね。(笑)
奥深いです。
第6図の状態で、3三、5三、4四、5四には攻め方の駒が何も利いておらず、ここから一手で詰むということは普通は考えづらいからだと思います。
両王手ともちょっと似ていて、大駒の威力が強烈に実感できる、気分スッキリな詰み上がりでした。
>無茶きれいな手順でした。
>実戦で出ても絶対に解らないと思います。
実戦で残り5分だったら、パニックですね。
両王手、開き王手で何とかなりそうですが、不詰めの袋小路にぶつかりそうです。
初手はほぼ2手段で、運よく正解の方を選べば、4図の局面になって、そこで「おおっ」と気がつくかもしれません。
>さすがに第4図を見るとあとは3手詰なのですぐにわかりますが、頭の中で読んでここまで来た時、詰みそうもないと諦めて別の手を探してしまいました。
私も同様でした。
>第6図の状態で、3三、5三、4四、5四には攻め方の駒が何も利いておらず、ここから一手で詰むということは普通は考えづらいからだと思います。
同感です。
それと、捨てた銀の位置に飛車が成るという図が想像しにくいです。
第四図で頭を捻った時、一度頭の中を整理して盤面の解像度を上げられればいいのでしょうが、時間制限があるとまず無理で、他のルートを探してうろうろしてしまいます。
明快な受けなしならいいですが、実戦だと
こっちの玉は必至・・・・なのかな・・・ようわからん・・。必至だとして受けはあるのか。
優勢と思っていると、
余しにいったほうがいいかもしれない。
などで、迷っているだけで貴重な時間を浪費することもよくあり・・・q
必ず詰むと分かっている詰将棋でさえ、第4図で立ち止まって他の道を模索してしまう。
これが、実戦だと方針も定まりません。難しいですね。