録画しておいた『L チェンジ・ザ・ワールド』を観る。
『デスノート』のスピンオフ作品で、夜神 月(キラ)の事件解決後のLの生き方を描き、Lの魅力満開の一作。
頭脳明晰で超人的なLの活躍はもちろん、自己犠牲をいとわず、自己を律する聖人君子的な一面、それに反する奇妙な風体や動作や甘い物好きという変人的な個性、それにタイの村で生き残った少年やウィルス研究者の娘真希(福田麻由子)・らと心を通わせていく過程など、Lの魅力という点では満足。
また緊張感と程よい謎解きとアクションもあり、面白い作品だと思う。
ここで終わってもいいのですが、生来の天邪鬼ゆえ、余計なことも書いてしまいます。
まず、一番のマイナス点はLの設定が変わってしまったこと。この作品では、Lは運動が苦手で、それでも何とかしようと猫背ながらも奮闘しています。でも、原作ではテニスがプロ並の八神(キラ)と互角に渡り合っている。主人公の設定をゆがめている。スピンオフ作品は後から設定を付け足す事が多いが、さすがにこれは反則だろう。
次に、こういうアクションモノとかSF・冒険モノにおいては、ライバルや悪役も強くて魅力がないとダメ。(魅力がない場合は、徹底的に凶悪か、強大)
【ここからはネタバレを含みますので気をつけてください】
この作品では、はっきり言って、敵がショボかった。思想もなく、金儲けと殺人狂というだけ。唯一、思想と頭脳的に歯ごたえがあったのは、「K」こと工藤夕貴だけ。組織のトップであった石橋蓮司も「人間が増えすぎたので撲滅すべし」という狂信者であったが、登場まもなくあっけなく殺されてしまう。
とにかく、構成メンバーも少人数であるのと描写が不足しているので、単に「悪い奴ら」でしかなかった。
ウィルス研究機関を襲ってウィルスを奪取したのだが、その際研究書院を皆殺ししたと思われるが、これが全く表ざたになっていない。悪の組織にもみ消すだけの力があるとは思えないし、日本政府が混乱を避けるため動いたという気配もない。
謎である(ストーリーが甘い)。
クライマックスも理解不能。映画では危機感や迫力を高めるのにうってつけの舞台としてジェット旅客機が使われる。本作もそれに倣ったようである。
で、Lに追い込まれた工藤が、何を思ったか細菌をばらまく。離陸前に!
細菌兵器として開発されたので、感染力は強く、潜伏期間も短く(潜伏期間は長いほうが感染の範囲は広くなる)、進行も早い。感染を広めて人類撲滅を狙ったとしか思えないが、密閉性の高い旅客機でしかも離陸前に自分たちも乗客も乗務員も全滅してしまう可能性が高い。意味なしである。
クライマックスで盛り上げるためだけの演出としか考えようがない。金の無駄である。
南原清隆(ナンチャン)が助っ人として登場するが、不要かもしれない(ナンチャンが嫌いというわけではありません)。
さて、ここからが肝心。私が今日の記事で一番書きたいことです。
ウィルス研究者の鶴見辰吾がウィルスが持ち出されるのを阻止するため、自ら体内にウィルスを注入したあと、死ぬ直前に工藤らに語りかけるシーンがある。瀕死の中、必死に言葉を発するシーンは迫真の演技だった。しかし、鶴見さん、あまりに迫真の演技のため、何を言ってるのか聞き取れなかったよ。
『デスノート』のスピンオフ作品で、夜神 月(キラ)の事件解決後のLの生き方を描き、Lの魅力満開の一作。
頭脳明晰で超人的なLの活躍はもちろん、自己犠牲をいとわず、自己を律する聖人君子的な一面、それに反する奇妙な風体や動作や甘い物好きという変人的な個性、それにタイの村で生き残った少年やウィルス研究者の娘真希(福田麻由子)・らと心を通わせていく過程など、Lの魅力という点では満足。
また緊張感と程よい謎解きとアクションもあり、面白い作品だと思う。
ここで終わってもいいのですが、生来の天邪鬼ゆえ、余計なことも書いてしまいます。
まず、一番のマイナス点はLの設定が変わってしまったこと。この作品では、Lは運動が苦手で、それでも何とかしようと猫背ながらも奮闘しています。でも、原作ではテニスがプロ並の八神(キラ)と互角に渡り合っている。主人公の設定をゆがめている。スピンオフ作品は後から設定を付け足す事が多いが、さすがにこれは反則だろう。
次に、こういうアクションモノとかSF・冒険モノにおいては、ライバルや悪役も強くて魅力がないとダメ。(魅力がない場合は、徹底的に凶悪か、強大)
【ここからはネタバレを含みますので気をつけてください】
この作品では、はっきり言って、敵がショボかった。思想もなく、金儲けと殺人狂というだけ。唯一、思想と頭脳的に歯ごたえがあったのは、「K」こと工藤夕貴だけ。組織のトップであった石橋蓮司も「人間が増えすぎたので撲滅すべし」という狂信者であったが、登場まもなくあっけなく殺されてしまう。
とにかく、構成メンバーも少人数であるのと描写が不足しているので、単に「悪い奴ら」でしかなかった。
ウィルス研究機関を襲ってウィルスを奪取したのだが、その際研究書院を皆殺ししたと思われるが、これが全く表ざたになっていない。悪の組織にもみ消すだけの力があるとは思えないし、日本政府が混乱を避けるため動いたという気配もない。
謎である(ストーリーが甘い)。
クライマックスも理解不能。映画では危機感や迫力を高めるのにうってつけの舞台としてジェット旅客機が使われる。本作もそれに倣ったようである。
で、Lに追い込まれた工藤が、何を思ったか細菌をばらまく。離陸前に!
細菌兵器として開発されたので、感染力は強く、潜伏期間も短く(潜伏期間は長いほうが感染の範囲は広くなる)、進行も早い。感染を広めて人類撲滅を狙ったとしか思えないが、密閉性の高い旅客機でしかも離陸前に自分たちも乗客も乗務員も全滅してしまう可能性が高い。意味なしである。
クライマックスで盛り上げるためだけの演出としか考えようがない。金の無駄である。
南原清隆(ナンチャン)が助っ人として登場するが、不要かもしれない(ナンチャンが嫌いというわけではありません)。
さて、ここからが肝心。私が今日の記事で一番書きたいことです。
ウィルス研究者の鶴見辰吾がウィルスが持ち出されるのを阻止するため、自ら体内にウィルスを注入したあと、死ぬ直前に工藤らに語りかけるシーンがある。瀕死の中、必死に言葉を発するシーンは迫真の演技だった。しかし、鶴見さん、あまりに迫真の演技のため、何を言ってるのか聞き取れなかったよ。
実は観ていないけど
もうCMの段階でダメだったから…
その前のデスノートの映画も見たけど、このときにキラの藤原くんより松山けんいちくんのファンでもあって 親子ともども この映画が楽しみだったのです。
。。で、内容はそうだね。英さんの言うとおりかもしれないよ(笑)
悪役がちょっとおそまつだったね。
あのジェット機のシーン、ちょっとあ~あだいなしだよん。って^^;
そうね、原作はLは運動神経抜群でした。
どうして変えたのかな??
娯楽映画ではあったけど・・ちょっぴり残念なとこは確かに。ありました。
松山君、ざんね~ん(笑)
まったくダメというわけでなく、楽しめますし、面白い映画だと思います。
koumamaさん、こんばんは。
「L」のための映画でしたね。つい、揚げ足を取ってしまいましたが、面白い映画だと思います。
今日の日記は、鶴見さんの迫真の演技について書きたかったのです。誰か、何て言っていたのか教えて!
実は、うちの息子も全巻持っています。私はLが死亡したところまでしか読んでいませんが。
「L」あっての「キラ」で、「キラ」あっての「L」だと思います。
Lの後釜がでてきますが、Lに比べて魅力半減という感じで、結果ライトの最期もよくある情けない悪役のそれになってしまいました(たぶんそうなるのだろうと思っていたけど)。
Lとキラは相打ちでおわってほしかったですね、個人的には。
ところで細菌兵器、ですが、ワクチンが完成していて初めて兵器として成立します。犯罪者集団が事前にワクチンを打ってばらまくというのは有りだと思います。
原作のLの死については、同感です。(続きを読む気がしなくなってしまいました)
>ワクチンが完成していて初めて兵器として成立します。犯罪者集団が事前にワクチンを打ってばらまくというのは有りだと思います
これについても同感で、作品の中でもそう言っていました。
ただ、この作品においては、ワクチンが完成しないまま暴挙に出ました。K(工藤夕貴)以外は組織のものはワクチンが完成したと思っていたようです。
私も皆さんと同じく、『Lの死』が受け入れられず、呆然としてました。映画では死んでないのにどうしてっ!?って。
結局・・次の展開のテンポもイマイチ掴みきれずに読み進んだ感じです。やはり『L』に解決させて欲しかったなぁ!!その後のライトの魅力も半減でした・・!ニアは好きですけどね。
あと、映画『Lチェンジザワールド』のマキへの疑問。
あんな難しい宿題を出されてる意味が分からない。
なぜ慢性低血糖なのか?
経過の説明がな~い!
鶴見さんのセリフについては私もすごくきになってました!
私が一番好きなシーンは
3人で屋上ランチのとこです(^-^)
この先
松山ケンイチをおいて
もぅ『L』をやれる人はいないだろうな~!
>『Lの死』が受け入れられず、呆然としてました。映画では死んでないのにどうしてっ!?
そうですね。映画が先だと、原作でLが死んだ時点で、思考が停止するでしょうね。
>あんな難しい宿題を出されてる意味が分からない。
>なぜ慢性低血糖なのか?
これは映画にありがちな欠点です。
無理やり謎を深めたり、回り道をさせたりする。これに必然性がないことがよくあります。
>私が一番好きなシーンは
3人で屋上ランチのとこです
ええ、私もこのシーンは好きです。
で、こういうほのぼの心の交流シーンのあと、ヒロインが皆のためにと、敵に投降するのがお約束です。私は納得がいきませんが。
松山ケンイチのあの扮装は、何も説明なくても、Lだとわかります。