英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

鎌倉殿の13人 第25話「天が望んだ男」

2022-06-27 17:44:08 | ドラマ・映画
死の予感に慄(おのの)く頼朝
 (権力の頂点から転げ落ちるのを恐れて疑心暗鬼になるのではなく)
 単純に死の恐怖……自分の通夜の夢を毎晩は怖いよね
 《死にたくない》という思いから、ゲン担ぎに固執……

……「赤を避ける」「久しぶりの来客を拒む」「昔をしみじみ思い出してはいけない」「命を吸い取られるから赤子を抱いてはいけない」「恨みを持つ者は遠ざけろ」などなど……阿野全成の“でまかせ”だったが。
 傍迷惑なゲン担ぎだったが、周囲は容認。皆、優しい。

 あがいた頼朝だったが、橋の落成供養(義時の異母妹・あきが亡くなり、夫がその供養として相模川に橋を架けた)で、頼朝に縁のある者と語らう機会を得て、恐れの心が溶けていく。
りく……都人を相手にする難しさを分かり合う
巴御前…「義仲には本当にすまないことをした」と詫びることができた("全成禁忌”に思い切り触れていたが)
時政……政子を嫁がせることになった縁はとても良かった。感謝の言葉を聞けた
政子……「退屈しなかった」といちゃつく
義時……頼朝は「人の命は定められたもの。抗ってどうする? 甘んじて受け入れようではないか。受け入れた上で、好きに生きる。神仏にすがって怯えてすごすのは時の無駄じゃ」と語り、義時も「いつも大事なことを自分にだけ話してくれる」と嬉しさを語る

そして、安達盛長……
 鎌倉への帰路、これまでの苦労した思いをしみじみ語る
 そして落馬……


この頼朝の落馬死に関して、巷では憶測が……
 今話では、死に慄く頼朝は鈴の音(幻聴)を何度か聴いており、落馬の際は大きく響いた。
 その鈴の音を、縁の者が聴いた。
 ……政子、畠山重忠(政子が鈴の音を聞いた時の異変に気付いただけ?)、頼家、和田義盛、三浦義村、大江広元、梶原景時、比企能員、りく(13人が鈴の音を聴くのかと思ったが、8~10人だった)

(番組サイトに、人物相関図があるが、これに人物画像の左上(右上?)に「13人」と書き込んであった。見たくないので、慌ててページを閉じた。危ない危ない…)

 しかし、祠?に手を合わせていた義時のシーンは、鈴の音はなかった。
 少し前、義時は頼朝に水筒を差し出していた。……落馬の際、頼朝は右腕が麻痺していた……毒殺?
 頼朝の死は、義時が仕組んだものだったので、鈴の音がしなかった。手を合わせていたのは、頼朝に対して?


 まあ、右手の痺れは、脳卒中の兆候と考えるのが妥当。
 「鎌倉殿を頼家に継がせ、自分は大御所となる」「頼家を支えてくれ」と政子と義時に頼んだのは、水を持ってきた後であるし。
 あと、もしかしたら、落馬の際に絶命したのではなく、しばらく命を長らえたのかもしれない。


冒頭でも述べたが、頼朝が権力に固執して疑心暗鬼になるのではなく、縁の者と語り合い、人生を振り返ることができて、良かった。
良い最終回だった(笑)


【その他の感想】
・比企尼(草笛光子)、まさかの目を開けての居眠り!……比企尼が怒っていると思う頼朝にしたら、怖い!
・時政、全成、実衣が鈴の音を書かなかったのは意外。まさか、時政が暗殺の黒幕?(笑)
・比企と広元が聴いたのは、少し意外


第1話「大いなる小競り合い」
第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」
第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」
第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」
第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」
第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」
第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」
第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」
第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」
第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」
第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」
第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」
第24話「変わらぬ人」

【ストーリー】番組サイトより
身に降りかかる不幸が続き、不安にさいなまれる源頼朝(大泉洋)。政子(小池栄子)が心配する中、過剰に助言を求められる全成(新納慎也)は困惑し、実衣(宮澤エマ)と思案する。一方、源頼家(金子大地)に長男・一幡が誕生。比企能員(佐藤二朗)は鎌倉殿の継承に心を躍らせ、比企の台頭を危惧するりく(宮沢りえ)は北条時政(坂東彌十郎)をたきつける。そんなとき、頼家に呼び出された義時(小栗旬)は、三浦義村(山本耕史)から……

脚本:三谷幸喜
コメント (4)
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