英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『軍師官兵衛』 第49話「如水最後の勝負」

2014-12-08 23:59:37 | ドラマ・映画
関ヶ原直前の調略合戦(家康VS三成)九州制圧(如水)
   ……ドラマとしては、中途半端だった。
   二つに話が分断されて、最終回前だというのに、盛り上がりを感じられなかった。


・如水が関ヶ原に直接には絡んでいない
・歴史的に一大イベントなので、描かない訳にはいかないし、視聴者も期待している


 この相反する2事象で、こういう話の作りになってしまったのだろう。
 しかし、もう少し何とかならなかったのだろうか。
 家康VS三成の決戦が必至になってからの話数を2回分多くして丁寧に描くとか(初期のモタモタ進行が勿体ない)、ペース配分を変えなのなら、家康VS三成の比重を軽くするとか(今大河の三成では、時間を割く意味がなかった。長政の絡みも軽くしよう。前話、今話と急に頭が回るようになったのも不自然)……


吉弘統幸、いきなり登場……
 率直に言って、≪あんた誰?≫状態「九郎右衛門殿、お主の家の味噌汁、うまかった」と言われてもなあ…
 そこで、黒田軍の軍議で敵の状況報告を受け
「吉弘がついておるのかぁ」(by如水)
「厄介なことになりましたなあ」(by九郎右衛門)
「以前、黒田の食客であった吉弘にござりますかぁ」(by太兵衛)
「あの豪傑が加わったかぁ」(by善助)
 と、人物紹介の補完。
 特に、太兵衛と善助は思いっきり説明台詞だ(笑)


如水軍の快進撃だが、目を疑う戦術!
突撃する西軍の両脇に、善助、太兵衛が兵を伏せ、両側から一斉射撃!
丈の高い草で迷彩をしていたが、杜撰な細工で、これに気づかないのは不思議。
しかし、それよりも、あの近距離で向かい合うように射撃をしたら、危ないだろっ!絶対、同士討ちだよな。


淀と三成の気持ち
 三成の秀頼出陣の願いに、淀は
「なりませぬ!秀頼はまだ八つ。出陣など以ての外じゃ。
 戦場で万が一のことがあったらどうする。豊臣が滅びてしまうではないか!
 それこそ、家康の思うつぼじゃ!

 毛利軍、小早川秀秋ら、一向にまとまらない西軍に、雨に打たれながら三成は呟く。
「必ず勝つ。もし勝たねば、豊臣は滅びる」

 この両者、奇しくも“豊臣が滅びる”ことを危惧。
 しかし、このドラマでは、
淀は、≪秀吉への恨み、わが身の権力、息子・秀頼の栄華≫
三成は≪自分の有能さを誇示し、秀吉に認められたい≫
が本心と感じられた。
 秀吉の臨終時には登場せず、秀吉の死に対して何の感情も示さなかった。
 今回の、心情吐露も≪へえ~、そうだったんだ≫としか思えない。 


ナイスな演技
三成「狼煙の合図で、徳川本陣を突いていただきたい」
秀秋「うむ、承知した」
 まったく、信用できない秀秋の軽い返事

忘れ去られた男
「黒田長政、福島正則、小早川秀秋……皆、幼き頃より、我が子として育ててきた、云わば“兄弟”……
 なぜ、憎み合い、殺し合わねばならぬのか」
 九州平定に尽力した加藤清正だが、全く登場せず。
 その上、北政所にも息子として名を言ってもらえなかった……可哀そう過ぎる

 物見の報告も終わり、関ヶ原、開戦直前、如水の戦闘開始のシーン。
 いかにも関ヶ原に参戦の趣の演出(笑)………しかし、次週は選挙の為、お休み。
コメント (4)
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