英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「カウボーイ」(中田七段作詰将棋)の解答

2014-12-07 19:59:59 | 詰将棋
「カウボーイ ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2014年10月号」の解答です。



 初手▲2八銀△1六玉▲1七飛と平凡に追うのは2五から逃げられてしまいます。
 また、▲2八銀△1六玉に▲2六飛と打つのは

 △2六同馬と取ってくれれば▲同馬で詰みますが、


 で、詰みません。

 ただ、この詰筋は使えそうです。
 で、初手は▲2六銀


 これに対し、△1八玉は▲1九飛で、また、△1六玉は▲1七飛で詰みなので、△2六同馬とするしかありません。


 ここで▲2八銀と打つことができればいいのですが、残念ながら初手で銀を使い、持駒は飛車しかありません。
 そこで、▲1六飛!


 △1六同玉なら、目論見通り▲2六同馬で詰み(駒余り)。
 で、△1六同馬としますが▲2八馬で詰みます。


詰手順……▲2六銀△同馬▲1六飛△同馬▲2八馬まで5手詰

 守備方の強力な馬を2六に呼び込むことで▲2六馬を可能にし、更に▲1六飛と畳み掛けるような捨て駒で決めるキレの良い作品です。守備の馬がカウボーイの投げ縄に掛かり手繰り寄せられるような動きでした(牛ではありませんが)。
コメント
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