英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『将棋世界』2月号の残念な点 その2「盤上盤外 一手有情」

2014-02-04 20:42:57 | 将棋
1月31日に「『将棋世界』2月号の残念な点 その1「失礼な扱い」」という批判記事を書いてしまったので、「その2」です。

 「書いてしまった」という表現をしたのは、実はもっと同意してくださる方がいると思ったのですが、“将棋を知らない母さん”だけでした。
 若干、気弱になっていますが、「その1」と銘打ってしまったので、続けます。


 タイトルに挙げた「盤上盤外 一手有情」を書いているのは田丸九段。田丸九段は温厚なイメージがあり、事情通でもある。この「盤上盤外 一手有情」でも、棋界の裏話などを語ることがあり、≪へえ、そうだったのか≫とか≪ああ、そんなこともあったなあ≫と興味深くは読んでいる。ただ、もう少し関係者の当時の考えやや、自身の考えを展開するような「突っ込み」や「掘り下げ」が浅いのが残念である。
 それはさておき、田丸九段については、過去(2009年11月)に「『週刊将棋』 驚きの記事」で批判したことがある。
 対局における不正行為(カンニングに類する行為)に対する氏の認識の甘さを批判したのだが、それ以来「正直だが、常識的な認識が甘い人」という認識が付いて離れない。そういう訳で、氏の記事に対しては、厳しめの眼で視てしまいがちである。

 さて、今回、目を引いたのは
『(10月に行われた第2回将棋文化検定について)脇八段から「マニアックな問題があり、違和感を持った」と、内容について指摘を受けた。確かに問題の作成においては、将棋の文化的な知識のほかに、遊びの要素のある雑学も含めた
 そのひとつが「漫画好きの矢内理絵子女流四段が全巻を揃えているコミック」というAコース・第28問の問題
 選択肢は①金田一少年の事件簿②ワンピース③ガラスの仮面。(正解:金田一少年の事件簿)
 将棋文化と関係があるのかという批判はもっともだが、NHK杯戦の長く務めている人気女流棋士の私的なことも興味深いはずだと考えて出題した。』

 まあ、個人的には興味深い事柄ではあるが「文化検定」(Aコース(1・2級受検者対象)の検定料(税込)は4,000円)と銘打っているのに、「遊びの要素のある雑学」というのはおかしい。「人気女流棋士の私的なことも興味深いはず」ということと「文化検定」とは全くの別次元である。

 実は、この批判は検定直後からされていたようで、
「田丸昇公式ブログ と金 横歩き」でも氏自身が「将棋文化検定の東京会場のトークショーでの受検者の感想と今後の課題」(2013年12月16日)という記事で取り上げている。
 批判に関する釈明は、『将棋世界』2月号とほとんど同じ。2月号は12月末発売なので、ほぼ同時期に書かれたものであろう。
 また、ブログにはこの記事に対する批判のコメントが書き込まれているが、回答はない。

 私の田丸九段の評価が更に下がってしまった。

 
コメント (6)
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