現場状況からの細かな推理
①佐藤の携帯品(懐中電灯、ビーカー、ビーカーの蓋、扇子)の多さ
②車のエアコンが「足元を暖房」になっていた(佐藤は暑がり)
佐藤はひとりではなかった
③佐藤の免許書不携帯
④佐藤からアルコールが検出された
交通違反から「酒を盗んで成分(秘密)を盗もうとした」ということが露見する可能性があるとして、その説(盗み)を否定
⑤田村が2回目の見回りの時は、懐中電灯を使わずに電燈のスイッチを押せた
重要なポイント(ドラマ中の台詞)なので後述
⑥櫂にひびが入っていることを知っていた
佐藤を溺れ指すのに使用したのでは?その時に傷んだので、触らなくても分かった
⑦佐藤が落ちたのは醪(もろみ)のタンクではなく、水のタンクに落ちた
酒を愛する者の犯行
⑧佐藤酒造が谷元酒造を潰そうとしていた
佐藤が谷元を合併吸収しようとしており、谷元雫に犯行動機があった
⑨何でもお見通しの雫(中西がお酒をこっそり飲んでいたことなど、従業員の行動も見抜く)
⑩犯行当時、気温がかなり上がっていた
⑤と関連しているので後述
⑤田村が懐中電灯を使わずにスイッチを押せた理由
酒蔵の窓が開いており、そこから満月の光が差し込んでいたので明るかった。
窓は犯人が開けた。
では、なぜ窓を開けたのか?
室温が高かったので、外気を取り入れ室温を下げるため
あの夜も気温が高かった(⑩)
その窓からは、社員の息抜きの場が良く見えたので、⑨の「何でもお見通し」ができた
あの夜、中西が飲んでいたのを目撃。
佐藤酒造の新商品の「富士の誉」という銘柄まで分かったのが見た(窓を開けたのが雫である)証拠(「富士の誉」は出回っていない)
★今週の決定的証拠
「酒の匂いで銘柄が分かる」「飲んだことがある」と雫が断言したが、その「富士の誉」を飲んで「あんなひどいお酒、初めて飲んだ」と言ってしまっていた。
しかし、犯行時刻に犯行現場に居て、2階の明かり扉を開けたという証拠にはなっても、犯行を立証する証拠にはなっていない。
証拠としては、佐藤を押さえつけた櫂があるが、処分されてしまったようだ。
かなり細かい推理で、決定的な証拠も面白かった。
しかし、突っ込みどころも多かった
①月明りで明るいと言っても、わざわざ懐中電灯を置いてスイッチを入れるのは不自然。あの位置に、懐中電灯を置きっぱなしにするのも変。
②あんな早朝、わざわざあの場所でお酒を飲むのも不自然。
③相当な勢いで窓を開けたので、逆に気づかれる可能性も大きい
④「社長は何でもお見通し」って、その訳を従業員が気付かないのも変
女の友情が一つのテーマだったが、微妙
確かに、雫の犯行に確信を持った時、悩んでいたシーンはあったが……
「女性の身で仕事に苦労」「お酒が好き」という共通点であったが、ふたりの歳の差があるので、雫が福家に親近感は感じても、友情を感じるのは不自然。
雫も自分に容疑が向けられるのを危惧して、「酒好き」を餌に福家を懐柔しようとする意図があった。
なので、ラストシーンで「初めから私を疑って視ていたわけだ」とか「あなたのこと、友だちになれるかもしれないと思ってたのよ。何も気づかなかったことにして頂戴」という言葉に真実味はなかった。
雫の「友だちなのよ、私たち」に対して
福家の「私にとってあなたは、一殺人犯です」を決め台詞にしたかったのだろうけど……
【ストーリー】番組サイトより
谷元雫(片平なぎさ)は、佐藤酒造社長、佐藤一成(清水綋治)の車を運転し、自身が経営する谷元酒造の酒蔵に向かっていた。谷元酒造は、佐藤酒造の販路拡大、値下げ攻勢で経営が悪化。損失の肩代わり、実質的な吸収合併を佐藤から持ちかけられた雫は、従業員などには秘密裏に酒蔵の視察を提案したのだ。しかし、佐藤は谷元酒造の銘酒『月の雫』の名前が欲しいだけ。伝統の味を守るため手作りの少量生産しか出来ない『月の雫』を、風味などおかまいなしに機械的な大量生産を目論む。さらに、佐藤は会社を失う独身の雫に色目まで使っていた。
まだ、闇の帳が開かない早朝の酒蔵に2人は到着。雫は従業員に気づかれるからと蔵の電灯は点さずに佐藤を案内する。その間も、佐藤は酒への愛情のかけらも感じさせない経営論を展開。そんな佐藤が水の入ったタンクに近づいた時、雫が体当たり。雫は佐藤を櫂棒で水中に沈め、殺害した。
夜明けの谷元酒造の酒蔵に警察官が集う。福家警部補(檀れい)も姿を見せた。鑑識から現状を聞いた福家が佐藤の遺体発見者に会うため倉庫に向かうと、石松和夫警部(稲垣吾郎)と田所勉警部補(中本賢)が現れた。いつもなら福家を厄介者扱いする石松は、この日に限って福家の捜査への参加を認める。遺体発見者の谷元酒造従業員が正体を無くすほど酔っていたからだ。福家も手をこまねいていると、雫が来た。福家は、まず雫から死体発見時の状況を尋ねることに…。
①佐藤の携帯品(懐中電灯、ビーカー、ビーカーの蓋、扇子)の多さ
②車のエアコンが「足元を暖房」になっていた(佐藤は暑がり)
佐藤はひとりではなかった
③佐藤の免許書不携帯
④佐藤からアルコールが検出された
交通違反から「酒を盗んで成分(秘密)を盗もうとした」ということが露見する可能性があるとして、その説(盗み)を否定
⑤田村が2回目の見回りの時は、懐中電灯を使わずに電燈のスイッチを押せた
重要なポイント(ドラマ中の台詞)なので後述
⑥櫂にひびが入っていることを知っていた
佐藤を溺れ指すのに使用したのでは?その時に傷んだので、触らなくても分かった
⑦佐藤が落ちたのは醪(もろみ)のタンクではなく、水のタンクに落ちた
酒を愛する者の犯行
⑧佐藤酒造が谷元酒造を潰そうとしていた
佐藤が谷元を合併吸収しようとしており、谷元雫に犯行動機があった
⑨何でもお見通しの雫(中西がお酒をこっそり飲んでいたことなど、従業員の行動も見抜く)
⑩犯行当時、気温がかなり上がっていた
⑤と関連しているので後述
⑤田村が懐中電灯を使わずにスイッチを押せた理由
酒蔵の窓が開いており、そこから満月の光が差し込んでいたので明るかった。
窓は犯人が開けた。
では、なぜ窓を開けたのか?
室温が高かったので、外気を取り入れ室温を下げるため
あの夜も気温が高かった(⑩)
その窓からは、社員の息抜きの場が良く見えたので、⑨の「何でもお見通し」ができた
あの夜、中西が飲んでいたのを目撃。
佐藤酒造の新商品の「富士の誉」という銘柄まで分かったのが見た(窓を開けたのが雫である)証拠(「富士の誉」は出回っていない)
★今週の決定的証拠
「酒の匂いで銘柄が分かる」「飲んだことがある」と雫が断言したが、その「富士の誉」を飲んで「あんなひどいお酒、初めて飲んだ」と言ってしまっていた。
しかし、犯行時刻に犯行現場に居て、2階の明かり扉を開けたという証拠にはなっても、犯行を立証する証拠にはなっていない。
証拠としては、佐藤を押さえつけた櫂があるが、処分されてしまったようだ。
かなり細かい推理で、決定的な証拠も面白かった。
しかし、突っ込みどころも多かった
①月明りで明るいと言っても、わざわざ懐中電灯を置いてスイッチを入れるのは不自然。あの位置に、懐中電灯を置きっぱなしにするのも変。
②あんな早朝、わざわざあの場所でお酒を飲むのも不自然。
③相当な勢いで窓を開けたので、逆に気づかれる可能性も大きい
④「社長は何でもお見通し」って、その訳を従業員が気付かないのも変
女の友情が一つのテーマだったが、微妙
確かに、雫の犯行に確信を持った時、悩んでいたシーンはあったが……
「女性の身で仕事に苦労」「お酒が好き」という共通点であったが、ふたりの歳の差があるので、雫が福家に親近感は感じても、友情を感じるのは不自然。
雫も自分に容疑が向けられるのを危惧して、「酒好き」を餌に福家を懐柔しようとする意図があった。
なので、ラストシーンで「初めから私を疑って視ていたわけだ」とか「あなたのこと、友だちになれるかもしれないと思ってたのよ。何も気づかなかったことにして頂戴」という言葉に真実味はなかった。
雫の「友だちなのよ、私たち」に対して
福家の「私にとってあなたは、一殺人犯です」を決め台詞にしたかったのだろうけど……
【ストーリー】番組サイトより
谷元雫(片平なぎさ)は、佐藤酒造社長、佐藤一成(清水綋治)の車を運転し、自身が経営する谷元酒造の酒蔵に向かっていた。谷元酒造は、佐藤酒造の販路拡大、値下げ攻勢で経営が悪化。損失の肩代わり、実質的な吸収合併を佐藤から持ちかけられた雫は、従業員などには秘密裏に酒蔵の視察を提案したのだ。しかし、佐藤は谷元酒造の銘酒『月の雫』の名前が欲しいだけ。伝統の味を守るため手作りの少量生産しか出来ない『月の雫』を、風味などおかまいなしに機械的な大量生産を目論む。さらに、佐藤は会社を失う独身の雫に色目まで使っていた。
まだ、闇の帳が開かない早朝の酒蔵に2人は到着。雫は従業員に気づかれるからと蔵の電灯は点さずに佐藤を案内する。その間も、佐藤は酒への愛情のかけらも感じさせない経営論を展開。そんな佐藤が水の入ったタンクに近づいた時、雫が体当たり。雫は佐藤を櫂棒で水中に沈め、殺害した。
夜明けの谷元酒造の酒蔵に警察官が集う。福家警部補(檀れい)も姿を見せた。鑑識から現状を聞いた福家が佐藤の遺体発見者に会うため倉庫に向かうと、石松和夫警部(稲垣吾郎)と田所勉警部補(中本賢)が現れた。いつもなら福家を厄介者扱いする石松は、この日に限って福家の捜査への参加を認める。遺体発見者の谷元酒造従業員が正体を無くすほど酔っていたからだ。福家も手をこまねいていると、雫が来た。福家は、まず雫から死体発見時の状況を尋ねることに…。