英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

酒井法子の謝罪会見

2009-09-18 23:14:23 | 芸能
 昨日、今日と、酒井法子が画面にあふれていました。
 夫の逮捕、失踪(逃亡)、出頭、逮捕と連日の報道。騒ぎ過ぎでしょう。

 ニュースとしてはインパクトがあり、これを取り上げないと視聴率が取れないとことなのですが、私はファンではない(どちらかと言えば嫌いだった)ので、連日の報道にはうんざりしていましたし、「もう放っておいてやれよ」とさえ思っていました。
 と言いつつ、取り上げる私も何ですが……


 で、私、疑問に思っていたことが2、3あります。

 ①酒井法子って人気があったの?(これだけ大騒ぎするほどのタレントなのか?)

 アイドル時代の酒井法子って、「マンモスうれぴー」とか言う「のりぴー語」ぐらいしか知りません。どんな歌を歌っていたか、まったく記憶にありません。
 アイドルから脱皮しかけたころ、ドラマに主演して、その主題歌の『碧いうさぎ』がヒットしたのは覚えています(この曲は好きです。手話しながら歌っていたなあ)。
 最近では、NHKの朝の連続ドラマのヒロインの母親役だったのは覚えています。

 私の酒井法子に関する知識は、それくらいです。
 私が疎いだけで、酒井法子はタレントとしてトップクラスだったのかもしれません。トップクラスだとしたら、この騒ぎ方はある程度納得ですが、どうなのでしょう?
 もう少し前の世代だとわかるのですが。松田聖子、中森明菜、小泉今日子、松本伊代、堀ちえみ、早見優、石川秀美に例えれば、酒井法子はどのくらいなのでしょう?酒井法子はアイドル不遇時代だったと思われるので、比較するのは間違いかもしれませんが。
 今回の騒動で知りましたが、東アジアではかなりの人気があったようです。
 


 ②覚せい剤使用って、どのくらいの悪行?

 覚せい剤に関わってはいけないことは、これは間違いなく明らかです。
 で、他の罪と比べるとどうなのでしょう?
 誘拐、暴行傷害、強盗、窃盗、詐欺、恐喝、名誉毀損、交通違反(運転中携帯電話の使用)などと比べてどうなのでしょう?
 一概に、罪の重さの比較はできませんが、刑の重さで比較するのも一つの目安ですね。本来は自分で調べるべきだと思いますが、どうなのでしょう?
 先日『相棒』の再放送を見たのですが、「死体遺棄」と「戸籍の詐称」とでは、時効までの期間は後者の方が長くて罪が重いと、右京さんが言っていました。

 それと、「覚せい剤の販売」と「覚せい剤の使用」とでは、どちらが重いのでしょうか?「覚せい剤の使用」と「大麻の使用」とではどうなのでしょう?行為の趣旨は同じだと思うのですが、やはり「覚せい剤」なのでしょうね。



 さて、本題の昨日の会見です。(やっとです)
以下は全文です。
===============================
 この度は一社会人として、人として決して手を出してはいけない、薬物というものに、自分の弱さゆえ負け、そしていまこのように、世間の皆様を騒がし、多くの皆様にご迷惑をかけました。

 これまでに私を支え、応援してくださった皆様にはどれほどの残念さと私の無責任な行動に、幻滅なさったことかと。このことには本当に計り知れない、決して許されることではありません。

 この罪の償いを今後、どのようにして償っていくのか、まずは自分の罪を悔い改め二度とこのような事件に手を染めることのない、そういった誓いを一生の約束として固く心に誓います。

 私が犯しましたこの度の出来事は、私を知る皆様の信頼をすぐに回復することはできるものでないことはよく分かっております。ですが、日々感じております後悔の念、取り返しの付かないことをしてしまった自分の弱さを戒め、反省をし、もう一度生まれ変わった気持ちで心を入れ替え、日々努力していきたく思っております。

 そしてこのような日々に支えてくださった方々の温かなお気持ちに、深く深く感謝しております。決して二度とこのようなことで皆様の信頼を裏切ることはありません。この気持ちを決して忘れることなく、皆様のお気持ちに恩返しをしてきたいと思います。

 至らぬ点を厳しく指摘していただき、私自身素直に拝聴して新しい一歩を踏み出していきます。今まで応援してくださった、日本や海外のファンの皆様、お世話になった会社の皆様、そしていままで支えてくださったスタッフの皆様、このたびは本当に本当に申し訳ありませんでした。

=================================

 自分の犯した罪の深さを悔い、反省する。今後更生することを誓う。そして、ファンや関係者に謝罪と、この3点のみ。
 多分、弁護士が用意したであろう原稿に沿って、謝罪の言葉を述べました。そして、彼女の涙。


 私は、あまりにも、引かれたレールに乗った会見という印象を受けました。
 「裁判を控えているので、余計なことは話させない」そういう弁護士の意図なのでしょう。それなら、書面だけの謝罪と同じようですが、ああいう公衆の面前で本人が謝罪することが重要なのでしょう。用意された文章でも、それが、本人の気持ちを表したものなら、そして心を込めた言葉なら、それで充分だと思います。

 でも、天の邪鬼な私には、素直に受け取ることはできません。
 子どもをダシにして、子どもを置いて逃走し、「壊れたので携帯は捨てた」とか、覚せい剤が検出されないよう、時間を稼いだり、髪の毛を染めたりと、隠ぺい工作の疑いが濃い行動をとった彼女の言葉をそのまま信じる気にはなれません。


 さて、この会見の言葉ですが、例によって分析します(アラ探しとも言います)。

① 「決して二度とこのようなことで皆様の信頼を裏切ることはありません」という表現は、「裏切ることはしません」というのが普通でしょう。なにか、「○○宣言」のような言い回しです。ここまで、言い切れないでしょう。第三者の書いた文だからでしょうか。

② 最後の謝罪ですが、ファンと関係者に向けて言っていますが、世間(社会)に対しては向けていません。私はファンでないので関係ないと言えば、そうかもしれないなあと思いますが、一応、有名タレントで、そのことを本人も自覚していると思われるので、今回の事件の影響を考えると、社会を無視できないと思います。
 それに、付随して言わせてもらえば、私は覚せい剤は「人格を破壊する恐ろしいもの」と認識していますが、今回の報道(昨夜の会見だけでなく、事件発覚からずっと)、覚せい剤の恐ろしさについてほとんど語られていないように思います。
 昨夜の会見の彼女も、とても覚せい剤を使用していたようには思えません。覚せい剤が軽いものに勘違いしないかと思いました。

③「今後の更生の決意」が分量的に一番多かったです。更生の決意を表したいというふうにも受け取れますが、私には芸能界への復帰の匂いがプンプン漂っているように思えました。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする