先月27日の南北首脳会談を経た板門店宣言は大成功(韓国での金委員長並びに宣言の世論支持率は70~80%)と報じられ、その後 米 CIA長官(現国務長官)が韓国を訪問して宣言を確認し、5月2,3日は中国の外相が北朝鮮を訪問して、中朝の関係修復のほか宣言をベースにした(次の)米朝首脳会談対策を話しているという。
注)板門店宣言は 〇南北朝鮮関係の画期的な進展 〇軍事的緊張の緩和 〇朝鮮半島の完全な非核化が謳われたもの。宣言には織り込まれていないが、北朝鮮の金委員長は「朝鮮戦争の終戦宣言、不可侵条約が成る場合、北朝鮮が核兵器を持つ必要はない」と南北首脳会談で語ったという。
南北朝鮮融和の今後の動きは?
1米朝首脳会談は行われるのであろうか(米朝事務レベル会談は進展する?)
2米朝首脳会談は双方満足したものになるのだろうか
3北の核兵器廃却にIAEAは高精度で検証できるのだろうか
4ミサイルの廃却の検証は誰がするのだろうか
5南北の統一過程を具現化できるだろうか が課題でしょう。
予想は?
1北に拘束されている米国人3名が解放されるというニュースに、米国は これは北朝の善意の証としてますので、米朝首脳会談は実現するでしょう(ね)
2首脳会談では核廃却の条件と時期が 問題になるでしょう。条件は 米軍の韓国からの撤退が抱き合わせとの北の主張をトランプさんがイエスというかでしょう。北が満足〇で 米が△で、米が引き下がる(北への経済支援を開始する)かでしょう。
3IAEA は北朝鮮の現状把握に時間がかかり、核廃棄を確認するには何年もかかるでしょう。
4北は ICBM(未完成)を廃棄しても中短距離ミサエルは隠し持ち続けるでしょう(多分日本向け脅迫用に)。
5南北統一は 北にクーデター・政権崩壊が起きるか、北が(米軍の韓国撤退+露の支援で)南進するか、親中政権が韓国に誕生するか、でなるのでしょうが 今のところ難しいでしょう。
北朝鮮は韓国には核を使用しない裏約束があった(金正日政権時)といわれてますので、朝鮮の非核化は従前の政策の継承でしょう。ICBM(大気圏再投入時のミサイル制御)が完成するにはまだ時間がかかるので、米国は 無理して即時核廃棄は主張しないでしょう。米軍の韓国からの暫時撤退は国防費の削減につながり 米国に損はない ということは 米朝首脳会談は成功裏におわるでしょう…
そして日本は?
拉致問題は(多分)米韓北の間では 日朝の二か国の問題と片づけられるでしょう。従って 解決は日朝首脳会談次第となるでしょう(ね) ただ 米朝首脳会談後/IAEA査察開始後、北は米韓中露の経済支援を受けることになるでしょうから、日朝会談での 経済圧力は限定的なものになり、会談の力関係は 日<北 となり 拉致の解決は難しいものになるでしょう(ね)
日朝首脳会談(実現すれば)では 南北・米朝会談での融和ムードは一転し 北は中韓の反日政策を確認して(いるので) 強硬な姿勢をとるでしょう。例えば 「死んでいる」「戦後補償がまず先だ」などなど
野党は 安倍首相を引き摺り下ろす覚悟で 森友・家計・セクハラ国会を臨んでいるなら、政権奪還の意思があるのなら、周辺国から日本全国を外交&防衛両面で守る強い意思のある首班を立て 論戦に出ることはマストでしょう。そんな人物はいましたっけ? 安倍さん 日本のために昭恵夫人に国会で森友経緯を説明させたら? (多分)昭恵夫人の(天然的な)鷹揚な応対ぶり(?)から 役人の忖度が分かるでしょうから…