さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

朝鮮半島は…

2018-05-10 12:51:39 | ダイアリー
北朝鮮金委員長が中国大連で中国習国家主席と5月7-8日に会ったという。
首脳会談後、金委員長の「関係各国が責任をもって段階的かつ同時並行的な措置を講じ、最終的に朝鮮半島の非核化を実現させることを希望する」と 習主席の「戦略の重心を経済建設に移すことを支持する」との発言がニュースになっていました。

金委員長はなぜ 40日ほどで 再度習主席に会う必要があったのでしょう?

米朝会談を控えて 中国の支援の確約と 中国による米国への圧力を 期待したからでしょう。まあ、金委員長が 米朝首脳会談の保険を 中国に掛けに行った(習主席に会った)のでしょう。

また、
現在米朝の間で行われている 水面下のすり合わせ が上手くいってないからでしょう(ね)米朝会談の時期は 5月から いつの間にか 6月20日 へと ずれ込んでいることからも推察できます。

つまり、
核やミサイルの破棄は 北朝鮮は 段階的にしかも韓国米軍撤退+経済支援と並行して行いたいとしているのに対し、米国は 即刻廃棄と IAEA査察の開始 を主張し、進展がないからでしょう。


朝鮮半島に米国が介入したのは 共産主義の南進を阻むため(当初はソ連の南進でしたが後刻は中国の東進に変わりました)でした。共産主義の脅威は中国の脅威に変わりましたが、米国の朝鮮介入は 米国への脅威の排除で、ベトナム戦争に同じでした。

ということは、
中国の北朝鮮への関与は 朝鮮半島の占領(中国による自治領化)でしょう。
朝鮮半島の問題は 米中の政治路線の対決ですので、北は中国と 韓は米国と の 政治関与を切り、北韓統一を模索すれば解消されるものではないでしょうか?
それを北はミサイルや核兵器を開発し中国の経済支援を受け、韓国は米国への輸出で繁栄し米軍の駐留を許し、北韓の距離を広げてしまっているのは?

何を言いたいかって?
米朝首脳会談が成功し、北は核廃却に向けて行動を起こし、米中からの経済支援で国民生活を向上させて、金・文・トランプ・習各氏がノーベル平和賞を受賞しても、半島は分断されたままでしょう。

ということは、
今回の金委員長の大連訪問は ミサイル核開発に匹敵する 半島分断化の振る舞いといえるのでは?


北朝鮮の人々が生活に困っているなら 韓国は単独で経済支援を行えばいい。北は鉱物・人的資源を韓国に輸出すればいい。金委員長は外部からの脅威がなくては政権を維持できないと考えているはずですので、中露米日は 朝鮮半島無干渉同盟を結べばいいのでは?

日本にとって、
朝鮮半島の安定は 米国との信頼関係の構築と同じほどの政・経・外交の意味を持つ故、現行の米中の北朝へのアプローチは 心配です。
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