さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

クライストチャーチ乱射事件考

2019-03-16 16:46:38 | be short


49名が死亡し50名ほどが負傷した昨日のニュージーランドのクライストチャーチ・モスク乱射テロは衝撃でした。

モスクへのテロと聞いたときはイスラム教に対する宗教テロと思いましたが、白人社会を壊す侵略者(移住者)へのテロと聞き 「クライストチャーチか?」‘ 分断社会の進行か’ と思いました。


40年ほど前ですが、クライストチャーチを訪ねたとき,その英国風の街並みに、街中を流れる小川と辺りに広がる木々に、(異人種の私にも)優しい住人の方々に、うつくしさを感じたものでした。また 少し街を離れると、広―い牛羊牧場(農牧畜家の土地は広大で・家屋・家具は手作り風で・インフラは近くの川からの水力自家発電で・衣服に気に掛けない方々で・子供たちは裸足で…)続きで、国道でも一日にすれ違う車は数えるほどで、自然豊かな(ただ所得は然程でもないようでした)地で、まぁ現代のエコロジストにとって天国のようなところでした。

天国のような街や郊外が、時代や経済とともに変わってしまったのでしょう(ね)

クライストチャーチが狙われたのはイスラム教徒が纏まって移住しているからのよう。
砂漠(で生まれた宗教イスラム教)の中の天国はオアシスですから、水の豊かなクライストチャーチは、イスラムのある人たちにとっては、オアシスでしょう。
天国といえども離れた異国ですから、お金に余力のあるイスラム教の方々しか集まってこられないでしょう。
一方街を作ってきた白人は、一部の方々は時代に乗り遅れて、所得を然程伸ばせなかった(りして、移民が生活を壊したと勘違いして)…

人種差別的分断は、特に米国の分断は、移民(新参者)・異民族・異文化・犯罪面(?)に 所得面・ステータスへの劣等感が重なって抑え難くなってきて、世界にその広がりをみせています。
いうなれば 現金至上主義的な世界が(従来の潜在的な階層意識を乗り越えて)広がってきていて、これが無垢な地、クライストチャーチまでにも押し寄せてきたのではと思います。
これがクライストチャーチ乱射事件を生んだのでは(?)

所得(可能性)の高いところに・住みやすいところに人は流れるでしょうから、多民族が混在する社会はこれからも進むでしょうから、資本主義社会は続くでしょうから、所得の格差は広がるでしょうから、銃規制には限度があるでしょうから、医療の進歩で精神の異常者は常に身近にいることになるでしょうから、クライストチャーチ乱射テロは、これからも繰り返されることになる気がします。

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