さんぽ道から

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アジサイ

2023-06-29 16:08:40 | ダイアリー


1ドル160円と驚いて目を通したブルームバーグ・ニュースの記事です。

これはバンク・オブ・アメリカ(BofA)の資産を運用する専門家が予想したものという。

現在バンク・オブ・アメリカ社は、来年の5月から米国は利下げに入ると予想しているが、インフレが収まらなければ2024年は利下げには入らない見方もあるとし、そうなれば円とドルの金利差は埋まらずに、円のキャリートレードによる対外投資が盛んにおこなわれるようになり、円安がさらに進行し1ドル160円も視野に入るという。
(注)円のキャリートレードとは;安い円を借り入れて内外の投資資産を購入し、利ザヤを稼ぐ取引。

欧米の投資家は、昨日ポルトガルで開催された欧州中央銀行主催フォーラムに出席した植田日銀総裁が「日本では基調的なインフレ率は2%を下回っていて、年末まで続くとし、24年については、2%を上回れば金利政策の正常化に入るが、現在は2%を下回って推移するとみている」と述べ、国債の買い入れを通じて金利をコントロールすること(YCC)はあっても、円のゼロ金利政策を変えることはないと(一方ECBやFRBはインフレ退治に利上げ継続との姿勢と)理解し、円安継続としました。
(注)基調的なインフレ率とは;長期的に価格の振れの少ない物品の価格を基に算出する指数。

我々庶民は日々の生活に欠かせないモノの値上がりを気にしていますので、日銀のベースとしているインフレの理解とは違うようです。

1ドル160円時代になったら生活は苦しくなるでしょうね。
牧伸二の歌を思い出してしまいますね。


Bloomberg Newsより
QTE: 「ドル160円も視野に、FRBが2024年通じて利下げ回避なら-BofA」
Anya Andrianova
記事の要旨; 米インフレ鈍化や金融緩和のタイミング巡る不透明感高い-リポ-ト 日銀のインフレ対応遅いことも円安圧力、今年9月までに147円も

米金融当局が2024年を通じて利下げを回避するというシナリオでは、円は金利差を背景に1ドル=160円に下落する可能性があると、山田修輔、デバリエいづみ両氏らバンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは予想した。
  同行では、米連邦公開市場委員会(FOMC)は来年5月に利下げを開始するとみているが、米国でのインフレ鈍化や金融緩和のタイミングを巡る不透明感は高いと指摘。
  「FOMCの政策据え置きが長期になればなるほど、ドルの対円相場は高水準で安定する可能性があり、金利差で示唆される水準を超える公算が大きい。キャリー取引が加速し、個人の対外投資が増えることが背景にある」とストラテジストらはリポートに記述。「2年物スワップ金利差はドル150円前後を示唆している」とした。
  その上で、「米金融当局が24年中に利下げを実施しない場合、金利差はさらに拡大する可能性があり、ドル・円相場はキャリー取引を背景に金利差をオーバーシュートし、160円が視野に入り得る」と記した。
  日本銀行によるインフレ対応が遅いことで円安圧力が強まるのに伴い、今年の9月までに147円に達する可能性があるとも分析。
  日銀が7月会合でイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の「小幅修正」に動くというのが基本シナリオだとし、「FOMCが24年は政策を据え置くとの見通しが強まれば、日銀にとってはYCCを早期に緩和する、もしくは23年中に撤廃する動機が強まる可能性が高い」と同ストラテジストらは指摘。
  「そうなれば日銀は短期政策金利について、当社が現在想定しているように単にゼロに戻すというよりも、24年に若干のプラス圏に引き上げる必要があるかもしれないというリスクも高まる」と続けた。 :UNQTE

以上

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