電気自動車の話題が豊富です。
・5月独 VW 社は中国安徽省の自動車メーカーと電気自動車に特化した合弁会社を設立することに合意した
・6月米テスラは今年中に上海に強大な電気自動車と電池工場を建設する計画を発表するとした
・7月ボルボが 2019年以降すべての新車は電気自動車になると発表
・8月フランスが 2040年までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止すると発表
・イギリスも 2040年以降ガソリン車とディーゼル車の販売を禁止すると発表
・オランダとノルウェーは 2025年からガソリン車とディーゼル車は販売禁止を検討中とのこと
・オランダ銀行 INGは 2035年に欧州で販売される新車はすべて電気自動車かハイブリッド車になるとのレポートを発表
・中国は 製造強国を目指すロードマップ中国製造2025 で 電気自動車の販売を 2020年に 200万台 2025年に 700万台を目指すとしている
・BMW 傘下の英国 Miniは 2019年から電気自動車を生産すると発表
・米はテスラの他に GM の電気自動車ボルトが販売を伸ばしている
・VW/ BMW/ ダイムラーの独は 2025年時点で新車の販売の 25%を電気自動車にする計画という
・9月日産のゴーン会長は ルノー/日産/三菱自連合は 2022年に想定される世界販売台数 1400万台のうち 30%は電気自動車と見通した
・日産は東風自動車と合弁会社を作り 2019年から電気自動車の中国生産を開始する
・ホンダは来年から中国で新型の電気自動車を投入する
・トヨタは 2020年までに電気自動車の量産体制を整えたいとした
・世耕経産相は 世界のEV(電気自動車)シフトに対し「いきなり電気自動車にいけるわけではない。中長期視野で臨みたい」とコメントした 等々です。
日本(政府とトヨタ)は大丈夫?
今一番 自動車の売れているのは中国(中国 2800万、米国 1800万、日本 500万台/2016年)で、このうち電気自動車は 65万台(米国 56万台)/2016年で これも世界一。大気汚染対策と次期自動車製造王国をめざして中国政府は電気自動車の購入者を強力に後押し(購買補助金100万円、プレートナンバーに関係なく北京で走行可能、ナンバープレート獲得の競争倍率150倍の適用なし)して 電気自動車の生産と販売を伸ばし続けている。
中国の電気自動車の強みは電池生産の強みでもあります。電気自動車に使われている充電可能なリチュウムイオン電池の生産シェヤーは オランダのING 銀行の調査によると 2020年までに中国62% 米国22% 韓国13% ポーランド3%と予想されています。 そして 電気自動車の基幹部品たるリチュウムイオン電池の生産を握るところが 電気自動車の製造シェヤーを 生産の主導権を 握るとみています。
日産は NECと合弁で作ったリチュウムイオン電池生産会社の株式 51%を これに続いてNECも残りの株式 49%を この8月に中国の会社に売って、日産は電気自動車リーフの電池の調達を韓国の LG化学からとしました。これで 日本の電池会社はパナソニック(主にテスラ向け)と GSユアサ(ホンダと三菱自向け)だけ…
日本大丈夫?
自動車産業はすそ野が広い。日本の製造品の出荷額の 20%、輸出の 20%、雇用の 10%を自動車関連産業が占めている。自動車という高付加価値商品まで 生産のみならず開発から ブランドから 海外へ行ってしまっては 持っていかれてしまっては 日本の経済は大丈夫?
自動車は 電動へ 世界がシフトしかけているのに 経産相の発言が '本意だったとしたら' 末サビシイ…