今朝$為替が 108円台前半になっていたので 何があったか と思ったら 北朝鮮が 6時前に中距離弾道弾を発射して日本上空を抜けたとのこと。オーストラリアの市場が 有事の円買いに走って円高になっていた。
昔は 有事(戦争や紛争時)のドル買いでしたが、今は 有事の日本円/スイスフラン/金 買いとなりました。
国際情勢に敏感な株式/商品市場から 永世中立国の通貨であるスイスフランや 政経に左右されない金へ 投資が向かうのは分かりますが、なぜ世界一の借金国の通貨に向かうのでしょう?
それは
円金利が低いので円を借りて 高利が期待できる通貨や債券を買う(円のキャリートレード)投資家が多いからです。有事になると 貨幣や商品は下落するので 投資家は これらの投資を解消して 借りていた円を買い戻します。皆 一斉に買い戻すので 円貨は跳ね上がり 円高になるのです。日本は長年デフレで もう これ以上 円の価値は下がらないとの見方が一般的であることと、日本は借金国であると同時に世界一の債権保有国でもあるから 円の信頼性と流動性には問題なしと されていることも根拠のようです。特に、9.11の米国テロや 双子の赤字や リーマンショックなどを経て 強いドルが弱まってからは 世界の投資家は 資産下落リスクを感じたときは 皆が買うからという倣いで 円買いが定着したようです。
北朝鮮の建て続くミサイル発射は何を意味しているのだろうか?
暴力団なら 脅しなら お金の要求でしょうが、米国(国防省)は今回も「北米の脅威ではないもの」としているので、これからも北朝鮮の脅しが ミサイルが 米国が脅しだ と認めるまで続くのでしょう。
大変な方が隣に住んでいるということでしょう。
当分 円高は続き 株式市場も下降気味 ということでしょう。