<ハンクにとって世の中は不条理なものであって、それにさからってもしょうがないのだ。なにがあっても動じないが、どんなものにも必ずユーモアを見出す。彼のそういうところがすごいと思う。わたしの目に映る世界は醜怪きわまりないというのに。>ジョン・ハート東野さやか訳「キングの死」P212より
不条理とは、良識や理性といった道理の合わないことで、
醜怪とは、不自然、卑劣、歪んだ、見苦しいということでしょう。
ユーモアとは、機知や話術による不条理の展開で笑いやおかしさを引き起こすメッセージでしょうね。
ハンクは、世の中のマイナスを、マイナスでくくって 飛ばしてしまう、ことが得意だ、と言っている一節です。
どうしようもないことをあーでもないこうでもないとひねくり返しても先にはすすまない、ともハンクさんは言っているような気がします…