カンボジア経済

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豊田通商 プノンペンにトヨタ車の組立工場を建設へ

2022年09月16日 | 経済
 9月8日、カンボジア開発評議会(CDC)は、豊田通商がプノンペン経済特区で行う自動車組立工場への投資を認可したと発表しました。新聞報道等によりますと、豊田通商は、現地法人の豊田通商マニュファクチャリング(カンボジア)により、ロイヤルグループ・プノンペン経済特区にトヨタブランドの自動車の組立工場を建設するとのことです。投資額は、3670万ドル(約52億円)で、完成後は150名を雇用する予定としています。豊田通商は、工場の規模や生産能力など詳細は明らかにしていないものの、「当社がマジョリティーを持つ形で完成車を生産するのは、アジアでは初となる」としています。
 カンボジアでは、完成車輸入時の税金(特別税等)が高いため、国内販売向けに部品を輸入して組み立てるノックダウン生産を行う工場ができ始めています。RMA社は、今年6月に、プルサット州でフォードブランドの自動車を組み立てる工場を稼働させています。同工場の投資規模は2100万ドル(約30億円)で、年産9000台を計画しています。
 カンボジアの周辺国であるタイやベトナムには、トヨタ車の部品を製造する多くの企業が進出しています。その一部は、カンボジアでも部品を製造しており、こうした部品を南部経済回廊を通じて輸送し、組み立てる方式は、完成車輸入時の税金を避けるとともに、製造コストの安い部品を選んで組み合わせることで、完成車のコスト引き下げに有効であるものと見られます。いかなる形であれ、カンボジアで「トヨタ」社が製造されるということは画期的なことであり、今後の発展が大いに期待されます。
(写真は、プノンペンポスト紙より。プノンペンでのトヨタ車の発表イベント)



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