カンボジア経済

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OECD東南アジア地域プログラム閣僚会合

2018年03月16日 | 経済
 3月8日、東京において、日本及びインドネシアの共同議長の下、OECD東南アジア地域プログラム(SEARP)閣僚会合の「閣僚フォーラム」(テーマ:「包摂的なASEAN(Inclusive ASEAN)」)が開催されました。日本からは河野外務大臣、カンボジアからはソック・チェンダ・ソピア首相補佐特命大臣兼カンボジア開発評議会事務局長が参加しました。この他、ASEAN及びOECD諸国の代表、関連国際・地域機関の代表が参加しました。
 河野大臣は、「連結性」に関するセッションにおいて講演を行い、東南アジアの地政学的観点からの戦略的重要性に言及しつつ、ASEANの「連結性」向上の観点から、国際スタンダードに則った質の高いインフラ整備や自由で公正なルールに基づく貿易・投資の重要性を強調しました。また、ASEAN諸国が国内改革の優先課題を更に押し進め、「中進国の罠」を回避すべくOECDを最大限活用することへの期待を述べたほか、人材育成や女性の参画の重要性を強調しました。
 カンボジアのソック・チェンダ・ソピア大臣は、生産性の向上と格差是正の重要性を訴えました。また、ASEANで成功している雁行的発展モデルに沿って、連結性を活かして国際的サプライチェーンを促進することの重要性を指摘しました。カンボジアについては、産業開発政策に沿って、ハード・ソフトのインフラ整備・人材育成に取り組んでおり、外資誘致を図っていると説明しました。
 今次会合の成果文書として、「共同コミュニケ:包摂的なASEAN」が発出されました。特に、質の高いインフラに関しては、インフラの開放性、透明性、経済性、被援助国の財政健全性の確保、安全性及び環境配慮といった国際的に共有されたスタンダードや原則に則った質の高いインフラの整備が必要不可欠であることが示されました。

外務省の新聞発表
www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/oecd/page1_000488.html


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