8月15日、カンボジア信用機構(CBC)は、小企業貸付指標四半期報告(2024年第2四半期)を発表しました。CBCは、不良債権を防止する目的で、金融機関から集めた企業情報を集積し、各金融機関の貸付審査にその情報を提供しています。四半期報告では、小企業貸付申請状況、小企業貸付状況、小企業貸付の不良債権情報等を取りまとめています。この報告書(Small Business Credit Index)は、2024年第1四半期から発表されています。
今回の報告では、小企業貸付申請については、対前期比で、件数は7.0%減の約55万件、金額は4.4%減の114億8400万ドルとなりました。その件数の内訳は、運転資本11.0%減、農業2.7%増、アセット・ファイナス9.0%減、建設14.2%減、その他3.7%減となっています。
小企業貸付状況では、貸付口座数が、対前期比1.7%減の約186万口座となっています。残高は、前期末比0.1%増の342億2000万ドル(約4兆9620億円)となりました。
不良債権比率は、2024年第2四半期は8.3%となりました。内訳は、運転資本9.2%、農業6.7%、アセット・ファイナス8.4%、建設15.3%、その他3.8%となっています。借入人の43.2%が複数の機関から借り入れを行っています。新型コロナの影響で返済に困っている借入人については、各金融機関が返済期限の延長等に応じてきましたが、この支援措置が2022年6月末で終了したこともあり、不良債権比率が上昇しており、警戒水域に入っています。特に建設向けの不良債権が大きいことが懸念されます。
なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。
カンボジア信用機構のサイト(英文です)
https://creditbureau.com.kh/news-release-detail?news_id=40f612cc-3bbe-4c9d-9643-35892ed66994
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今回の報告では、小企業貸付申請については、対前期比で、件数は7.0%減の約55万件、金額は4.4%減の114億8400万ドルとなりました。その件数の内訳は、運転資本11.0%減、農業2.7%増、アセット・ファイナス9.0%減、建設14.2%減、その他3.7%減となっています。
小企業貸付状況では、貸付口座数が、対前期比1.7%減の約186万口座となっています。残高は、前期末比0.1%増の342億2000万ドル(約4兆9620億円)となりました。
不良債権比率は、2024年第2四半期は8.3%となりました。内訳は、運転資本9.2%、農業6.7%、アセット・ファイナス8.4%、建設15.3%、その他3.8%となっています。借入人の43.2%が複数の機関から借り入れを行っています。新型コロナの影響で返済に困っている借入人については、各金融機関が返済期限の延長等に応じてきましたが、この支援措置が2022年6月末で終了したこともあり、不良債権比率が上昇しており、警戒水域に入っています。特に建設向けの不良債権が大きいことが懸念されます。
なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。
カンボジア信用機構のサイト(英文です)
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