カンボジア経済

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プノンペン上水道公社 バケン浄水場第3期 建設契約に調印

2024年05月10日 | 経済
 4月10日、プノンペン上水道公社は、バケン浄水場第3期工事の設計・建設契約をフランスのビンチ・コンストラクション・グランズ・プロジェクツ社と調印しました。契約金額は、1億330万ドル(約162億円)で、2027年の完工を目指すとしています。第3期浄水場の処理能力は19万5000立方メートル/日で、総工費は2億4700万ドルと見込まれ、そのうち2億500万ドルはフランス開発庁の低利融資で賄う計画です。
 バケン浄水場の第1期は、2023年6月に完成しています。処理能力は19万5000立方メートル/日、総工費は2億4700万ドル(約350億円)です。フランス開発庁(AFD)、欧州投資銀行(EIB)、EU等からの支援を受けて建設されました。設計と建設はフランス企業ビンチ・コンストラクション・グランズ・プロジェクツ(VGGP)が受注しています。第2期は今年3月から試験運転を開始しており、同じく19万5000立方メートル/日の処理能力で、総工費は1億3440万ドル(約190億円)です。
 プノンペン上水道公社(PPWSA)の既存施設の現在の処理能力は、プンプレック浄水場(15万立方メートル/日)、チュロイチョンワ浄水場(13万立方メートル/日)、チャムカーモン浄水場(5万2000立方メートル/日)、ニロート浄水場(26万立方メートル/日)、バケン浄水場(第1期:19万5000立方メートル/日)、バケン浄水場(第2期:19万5000立方メートル/日)等で、合計約103万立方メートルです。
 プノンペンの人口増加と不動産開発の急速な進展で、2023年前半の乾期にはプノンペン郊外で水不足の状況となり、給水車も出動していました。ようやくバケン浄水場第1期、更に第2期が完成し一息つくことができた状況です。しかし、プノンペンの都市化は予想以上のスピードで進んでおり、上水需給のひっ迫が懸念される状況です。今後は、バケン浄水場第3期の早期の完成が期待されます。日本の息の長い支援で「プノンペンの奇跡」とまで言われた上水事業が今後ともしっかりとプノンペンの人々の生活を支えていくことが期待されます。
(写真は、AKPより)



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