8月26日、カンボジア日本人商工会サービス部会主催にて、セミナー「カンボジアの経済状況」が開催されました。オンラインとのハイブリッドで、40名ほどが参加しました。講師は、カンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストの鈴木博が勤めました。
セミナーでは、カンボジアの最近のマクロ経済状況について説明されました。GDP成長率予測については、2024年6.0%、2025年6.1%と好調であるとしました。物価上昇率は、2024年2.3%、2025年3.0%と安定的です。対外収支、外貨準備、対外債務等も問題ないと分析しました。
カンボジアの景気が悪いのではないかとの質問には、マクロ経済は順調だが、セクター別には良いところと悪いところが入り混じる「まだら模様」となっているとしました。不調が目立つのは、中国からの投資が止まった建設・不動産と、その影響を受けて不良債権が増加しつつある金融セクターをあげました。また、ドル高の影響を受けた一部の輸出品目(自動車部品や自転車等)も伸び悩んでいます。
今後の見通しとしては、建設・不動産の不況は長引く可能性が高いと指摘しました。金融については、不良債権処理に時間はかかるものの、金融機関の体力は十分で状況が大きく悪化する可能性は低いと分析しています。輸出については、米国の利下げに伴うドル高の是正によって、回復することが期待されます。観光は、訪問客数は回復の途上にあるため、引き続き政府の支援が期待されるとしました。
カンボジア政府には、イノベーティブ産業振興(フィンテック等)、外資誘致(投資環境改善)、中小企業振興(中小企業金融)に加えて、貧困層・インフォーマルセクター支援として最低賃金引上げによる労働分配率引上げが必要ではないかと提言しました。
カンボジア日本人商工会では、会員であるカンボジアに進出した日系気企業のために様々な活動を行っています。
(写真は、シアヌークビルで問題となっている未完成の不動産物件)
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セミナーでは、カンボジアの最近のマクロ経済状況について説明されました。GDP成長率予測については、2024年6.0%、2025年6.1%と好調であるとしました。物価上昇率は、2024年2.3%、2025年3.0%と安定的です。対外収支、外貨準備、対外債務等も問題ないと分析しました。
カンボジアの景気が悪いのではないかとの質問には、マクロ経済は順調だが、セクター別には良いところと悪いところが入り混じる「まだら模様」となっているとしました。不調が目立つのは、中国からの投資が止まった建設・不動産と、その影響を受けて不良債権が増加しつつある金融セクターをあげました。また、ドル高の影響を受けた一部の輸出品目(自動車部品や自転車等)も伸び悩んでいます。
今後の見通しとしては、建設・不動産の不況は長引く可能性が高いと指摘しました。金融については、不良債権処理に時間はかかるものの、金融機関の体力は十分で状況が大きく悪化する可能性は低いと分析しています。輸出については、米国の利下げに伴うドル高の是正によって、回復することが期待されます。観光は、訪問客数は回復の途上にあるため、引き続き政府の支援が期待されるとしました。
カンボジア政府には、イノベーティブ産業振興(フィンテック等)、外資誘致(投資環境改善)、中小企業振興(中小企業金融)に加えて、貧困層・インフォーマルセクター支援として最低賃金引上げによる労働分配率引上げが必要ではないかと提言しました。
カンボジア日本人商工会では、会員であるカンボジアに進出した日系気企業のために様々な活動を行っています。
(写真は、シアヌークビルで問題となっている未完成の不動産物件)
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