7月23日投開票のカンボジア国民議会(下院)選挙の選挙運動期間が7月1日から始まりました。7月21日(金)までの3週間の予定です。今回の選挙は、125議席を争って18政党が選挙戦を繰り広げます。最大野党であったろうそくの灯党が参加できない状態にあるため、与党であるカンボジア人民党の優勢は動かないものと見られます。
前々回の2013年の選挙では、野党救国党が躍進し総議席数123議席のうち55議席を獲得していました。しかし、救国党の解党を受けて、前回2018年の選挙では、与党人民党が125議席全てを獲得しました。
選挙戦初日の7月1日には、各党はプノンペン等でデモ行進を行いました。人民党は、フン・セン首相(党首)も参加して7万人以上を集めました。各党は、バイクや車でプノンペン市内を走って支援を訴えていました。
米国やEUは、公正公平な選挙を強く求めてきていますが、カンボジア政府は中国を後ろ盾にして強気の姿勢を崩していません。選挙後に、欧米諸国が制裁等を検討する可能性もあり、留意が必要です。
なお、在カンボジア日本大使館では、選挙期間中の注意事項として、集会やデモが行われているところには近づかない、特定の政党(候補者)を非難したり支持したりするなど政治的議論は避ける、といった注意点を呼び掛けています。安全対策にご留意ください。
(写真は、人民党の選挙活動。AKPより)
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前々回の2013年の選挙では、野党救国党が躍進し総議席数123議席のうち55議席を獲得していました。しかし、救国党の解党を受けて、前回2018年の選挙では、与党人民党が125議席全てを獲得しました。
選挙戦初日の7月1日には、各党はプノンペン等でデモ行進を行いました。人民党は、フン・セン首相(党首)も参加して7万人以上を集めました。各党は、バイクや車でプノンペン市内を走って支援を訴えていました。
米国やEUは、公正公平な選挙を強く求めてきていますが、カンボジア政府は中国を後ろ盾にして強気の姿勢を崩していません。選挙後に、欧米諸国が制裁等を検討する可能性もあり、留意が必要です。
なお、在カンボジア日本大使館では、選挙期間中の注意事項として、集会やデモが行われているところには近づかない、特定の政党(候補者)を非難したり支持したりするなど政治的議論は避ける、といった注意点を呼び掛けています。安全対策にご留意ください。
(写真は、人民党の選挙活動。AKPより)
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