カンボジア中央銀行 新札2種を導入

　10月25日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行は、新たに2種類の新札を発行しました。新1000リエル札（約0.25ドル：約28円）と新5000リエル札（約1.25ドル：約141円）です。1000リエル札の表面には、若き日の肖像が描かれています。また、5000リエル札の表面には、同じく故シアヌーク前王の軍服姿の肖像が描かれています。
　カンボジア国立銀行は、高度にドル化されたカンボジア経済の中で、自国通貨リエルの使用促進を図っています。そのためにもリエル札の信認を高める必要があり、きれいな新しいお札を流通させることは重要な方策の一つとなっています。リエルの市中流通額は、2017年7月で7兆6639億リエル（約18億7300万ドル：約2100億円）となっています。
　高度にドル化した経済の脱ドル化は、一歩間違えると大きなショックを経済に与える可能性があるため、少しずつ慎重に進めていくことが重要であり、カンボジア国立銀行の今後のしっかりとした対応が望まれます。

新1000リエル札


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