世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

あれから一年、娘は今・・・

2013年07月11日 | 家族
昨年の今日、7月11日、ボクはニューヨークのセントラルパークにいた。


娘(次女)の結婚式に出るためだ。



相手はアメリカ人、ニューヨーカー。



娘は4年前、高校を卒業すると同時に、

ダンサーを夢見てブロードウェイのダンススクールに留学した。



昨年7月、

もちろん娘の結婚を祝福するつもりで単身ニューヨークに乗り込んだ。




花嫁の父の心境はどこまでも複雑だった。

それでも、なんとか娘の門出を心から祝おうと思っていた。



だが、期待は見事に裏切られてしまった。

ボクはとうとう式に参列することもなく

涙ながらにその場を後にした。





それから一切、娘に会っていはいない。

丸一年が過ぎた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

結婚してから半年ほど経って、日本に帰ってきたと風の便りで知った。


たぶん、熊本の母親の家にいるようだった。

それからさらに半年が経ち、


母親からの話では、東京で暮らし始めたと聞いた。



そんなバカな!!

なぜ、今東京なのか。

母親の実家が東京なので、そこを頼っていったことは推測がつく。


だが、この時期、何故わざわざ東京に行くのか。


仕事は何をしているのか教えてもらえなかった。

ただ苦労している様子がうかがえた。



ならばなおさら、今、何故東京なのか。


放射能や地震の危険が叫ばれている中、

東北、関東方面から九州へ疎開する人々は後を絶たない。


特に熊本は暮らしやすく、受け入れ態勢もしっかりしている。

ボクの周りには関東から疎開してきた人が大勢いる。


そうした状況の中、

熊本に住むところがありながら、何故東京へ行ったのか。


父親であるボクを避けるためであることは容易に察しが付く。

だが、何故母親は、危険な東京へ行くことを容認したのか。


むしろ東京に行くくらいなら、ニューヨークに帰ったほうがまだましだ。




娘の母親は、

ニューヨークでとったボクの行為を、娘の幸せを考えていないと激しく責めた。

親としてあるまじき行為だと。



否。

自分の娘の幸せを考えない親がどこにいようか。


むしろ幸せを願うあまり、断腸の思いでその場を後にしたのだ。

サンフランシスコに住む息子だけは分かってくれていると信じる。


息子は最後までニューヨークでボクを気遣ってくれていた。

何処までも優しい息子だ。




とうとう結婚式当日まで誰一人姿を見せなかった新郎の親族。

新郎のオヤジは、忙しいことを理由に式当日にさえ姿を見せなかった。


そんな無礼な(rude)家族の下に、娘を嫁がせるわけにはいかない。


そうと知りながら、英語が出来ずエヘラエヘラと媚びへつらう母親の姿を見れば、

父親として、日本人として、ハイそうですかと素直にいえる気には到底なれなかった。


新郎とその家族(プエルトリカン・アメリカン)は、娘を、そして日本人を完全になめてかかっていることは一目瞭然だった。


もしそうでなければ、式の前に一週間もの間、

ニューヨークで待つボクのところに挨拶に来るどころか、電話ひとつ入れてこないわけがない。


これを無礼と言わず何を無礼というのか。



―――――――――――――――――――――――――――

だが、丸一年が過ぎ、彼らは結婚し東京で暮らしているという。


ならば、熊本に呼び寄せなければならない。

今更娘の旦那に恨みはない。


結婚した以上、娘を幸せにしてほしいと願う。


ボクは彼をとうに許している。


東京で苦労をしているくらいなら、

住むところも、仕事もあり、安全で、済みやすい熊本に呼び戻すべきだ。


それが親としての最低限の勤めである。



母親は15年以上前に乳癌を患った。

ガンは遺伝する可能性が強いという。


娘自身もそうだが、子供を授かったら、その子にも危険が及ぶ確率は格段に高くなる。

そんなことさえ分からないのだろうか。


今すぐ、東京を離れ熊本へ戻って来てほしいと願う。

そうでなければ、ニューヨークに帰れ。



連絡のつかない娘に、熊本に帰ってくるよう母親には進言した。

だが、その深刻さが分からないのか、まるで上の空といった答えが返ってきた。


娘の幸せと、安全を願う親なら、

まず引き留めて、東京へやらなかっただろうし、


行ってしまった今は、強く引き戻すのが親として取るべき最善の行動だとボクは信じて疑わない。



娘もその結婚相手もボクを憎んでいるだろう。

だからボクと距離を置きたいのだろう。


その気持ちはよくわかる。


だが、事態はそんな次元ではない。


ボクは彼を許し、彼を受け入れる用意は出来ている。

だから、今すぐ熊本へ帰って来てほしい。




娘がこのブログを読んでくれることをただ祈るばかりだ。

そして、連絡が欲しい。


とりあえず、

結婚一周年、おめでとう! と言いたい。


もし娘を知る人がいるなら、娘に伝えてほしい。

お父さんは待っている、と。


そして、愛していると。

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2 Comments

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Unknown (あきこ)
2015-03-13 00:19:25
なんとなく行きついた このブログを読んで涙がでました
この記事しか読んでないから
娘さんとの経緯とかわからないけど
私も頼りないアメリカ人の人と国際結婚
子供もいて
どれだけ父親に心配かけてるんだろうと...
いつか娘さんお父さんの気持ちわかってくれるといいですね
出席できなくてもニューヨークまで娘さんの晴れ姿見に行くお父さん素敵だと思います
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ありがとうございます (Asay kaji)
2015-03-13 00:35:18
コメントありがとうございます。
とてもうれしかったです。
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