世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

病と自然

2012年06月27日 | 人生
病と自然に対する考え方は似ている。


そしてそれは

東洋と西洋の違いでもある。



西洋思想は、概ね征服にある。

戦いにある。



自然も病も、

戦って打ち勝つことを人間の営みとしてきた。




いっぽう、

東洋では、同化にある。



一体となる。

融和を計るといってもいいかもしれない。



戦うのではなく、

仲良く一緒に暮らす。




西洋が、敵と戦うのを常とするなら、

東洋は、そもそも敵を作らない。




融合、融和、一体化こそ求められる。



あんな奴と仲良くできるか、

と考えるのが西洋であり、



あんな奴とでも友達になろう

というのが東洋だ。



それは

宗教観に如実に現れる。



そもそも

ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も


原点は一緒だ。


旧約聖書、新約聖書、コーランといった聖典に

言わんとすることにはさほど差がないように思われる。



なのに戦いが絶えない。




仏教にも宗派は数多くあれど

従うべき聖典はない。



一神教と多神教という違いもある。


儒教や道教といった

戒律より道徳に訴える考えにもよる。






病気に関しても

自然治癒力に対する考え方にも

大きな違いがある。



いわゆる

東洋医学と西洋医学の違いだ。



薬の投与によって病原をたたくのか、


せいぜい漢方薬ぐらいにとどめ、

ユックリとした回復を目指すのか。



一時的苦痛を和らげる必要はあるだろう。

モルヒネはいい例だ。



だが、根本的治療にはつながりにくい。





それは人生論にも哲学にも似る。




敵を武力や力でねじ伏せるタイプが

ヒーローとなる世界と、



ガンジーのように

非暴力を貫いたヒーローもいる。



アウン・サン・スー・ティさんも然り。



東洋人には

派手さや瞬発力はさほどなくても、

粘り強さがあるのだろうか。




抗鬱剤

抗がん剤


睡眠薬

鎮静剤



といった薬にはいささか抵抗がある。


副作用もある。



病を避けて生きることは出来ない。


ガンの恐怖を拭い去ることもできない。




ならばそうなった時にどう付き合うか。


自分なりに考えておく必要があろう。



それは

人生観であり


自らの哲学なのだから。

最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。