にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

チャイルドシート不使用、子どもだけ車内に残す、いずれも虐待とおなじです

2016-12-01 21:08:36 | 病気のはなし
今日ネットで二つの悲しいニュースを読みました。

1つ目は「助手席乗車中に事故 3歳男児が重体」(関西テレビ 11/29(火) 23:44配信)
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京都府亀岡市三宅町の交差点で29日午前9時すぎ、軽自動車2台が衝突する事故がありました。
この事故で、片方の車に乗っていた3歳の男の子が意識不明の重体となったほか、男の子の母親で軽自動車を運転していた20代の女性と、別の軽自動車を運転していた60代の女性が軽傷です。
警察によると、男の子が乗る車の後部座席にはチャイルドシートが設置されていましたが、男の子は助手席に座っていたということです。

2つ目は「車のパワーウインドーに首挟まれたか、2歳男児が心肺停止」(TBS系JNN 11/30(水) 22:24配信)
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新潟県上越市にあるスーパーマーケットの駐車場で30日夕方、2歳の男の子が車の窓ガラスから首を外に出し、ぐったりした状態で見つかりました。現在、心肺停止の状態です。
30日午後6時半前、新潟県上越市にあるスーパーマーケットの駐車場で、20代の母親が買い物を終えて軽乗用車に戻ったところ、2歳の次男が左の後部座席の窓ガラスから首を外に出した状態で、ぐったりしているのを見つけました。次男は心肺停止の状態です。
警察によりますと、事故当時、後部座席には長男と次男が乗っていました。エンジンはかけられたままで、母親が離れたのはおよそ10分でした。警察は、何らかの原因で次男が車のパワーウインドーに首を挟まれた疑いもあるとみて詳しく調べています。

いずれも親がきちんと対応していれば、1つ目のケースは親と同じく軽症で済み、2つ目は何も起こりえなかったはずです。
どうして同じパターンの事故が繰り返されるのでしょう?
「そんなことがあるとは知らなかった」はずはないでしょう。
ニュースで見たり、育児雑誌で読んだりした事故は、次は自分のところで起きるかも?
そう意識できないことこそが 「親の不注意」 なのです。

そしてこれは「不適切な養育」にも該当するので、虐待の一つであるとさえ言えるのです。
大切な我が子を守るため、ぜひもう一度見直してみてくださいね。

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