にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

熱中症は、気温より湿度が問題です!

2015-07-14 15:48:56 | 病気のはなし
いよいよ真夏の暑さがやってきて、ニュースでも熱中症での救急搬送や死亡例が毎日のように取り上げられています。
この熱中症、暑い日に起きることは間違いないのですが、それ以上に重要なのが湿度です。
湿度が高い日には、汗を十分にかいて体温をコントロールするのが難しくなるからです。
下のグラフは以前ブログアップした東京消防庁の救急要請時の気温と湿度の関連を表したものですが、湿度が上がると25℃程度の気温でも起こることがわかりますね。

特に普段から運動する習慣の少ない人や高齢者ほど、夏の始まりには暑くても汗をかきにくい状態なので注意が必要です。
熱中症の対策は、エアコンなどを使って湿度を下げる、水分・塩分をしっかり摂って汗を十分かけるようにすることが大事です。
市販のスポーツドリンクでは塩分が足りなく、糖分がやたら多いので、水で半分に薄めて、塩を1~2g入れてやるとバッチリです。
とは言っても、暑い中を無理な外出や運動をしないようにしてくださいね。