にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

5日間登校(登園)禁止の効果??

2013-01-26 09:39:08 | 病気のはなし
県内で急増中のインフルエンザですが、例年の流行パターンとちょっと違った印象があります。
いつもなら、週頭の月曜に多数受診、火曜に一旦減ってから週後半にかけて増加という感じになるのですが、今年は週後半の増加があまり目立ちません。
もしこの印象が正しいとすれば、要因として考えられるのは「発症から5日間(発症日は0と数える)は登校・登園禁止」という措置の効果です。
これまでは解熱後2日(就学前は3日)までだったので、抗インフルエンザ薬などで症状のみ緩和されて感染力は残っている人が登校登園して感染を拡大させる、ということが少なからずありましたが、一律5日間の登校登園禁止により、それを防ぐことができるようになりました。
一方で、一律禁止により、共働き家庭などでは親の就業の問題が今まで以上に問題になってきています。
そんな「集団での生活には適さないが、家庭での安静までは必要ない」時のために「病児保育・病後児保育」があります。
一定の料金は必要ですが、仕事を休むリスクに比べるとメリット大ですから、是非利用を考えてください。
ちなみにむつ市では、NPO法人むつ下北子育てネットワークひろばが、市の委託を受けて「おひさまルーム」を開設しています。
連絡先は、電話/FAX 0175-24-0605 メール:hirobakko@sofcom.jp です。