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にれっちのつれづれ日記

本州最北端の小児科医にれっちの独り言(^^)

さあ夏休み、熱中症に注意です!

2018-07-20 16:09:34 | 病気のはなし
いよいよ夏休み、梅雨も明けて暑い夏になりそうですね。
テレビでも盛んに注意が呼びかけられている熱中症は、気温だけではなく湿度が高いとリスクが上がるので(上手く汗をかいて放熱できなくなるので)、リスクを正確に判定するには普通の温度計ではなく、WBGT計(湿球黒球温度計:Wet Bulb Globe Temperature)で暑さ指数を調べる必要があります。
チョッと値段が高めなので(1万円~数万円)なかなか一般家庭で買うことは簡単ではないかもしれませんが、とりあえずは簡易(黒球を使わない換算計)なもの(数千円程度)や、気温から大まかに暑さ指数を判断する早見表などを利用して、こまめに涼しいところで休憩して水分と塩分を摂る、リスクが高いと思われるときは外出や運動は控えて涼しい屋内で過ごすなど、リスクを意識しながら生活をすることが大切です。
また、今朝のNHKニュースでも流れていましたが、プールなど水中であっても、水温が高くなり過ぎると汗をかきにくくなるので熱中症に繋がることもあるようですから、注意が必要ですね。

隠れ肥満にご注意を

2018-07-04 14:48:09 | 病気のはなし
メタボ(メタボリックシンドローム)の診断基準をご存知ですか?
成人の場合、下記の1に加えて2-4のいずれかを満たすもの
 1.腹囲:男性85cm以上、女性90cm以上
 2.中性脂肪150mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl未満
 3.最高血圧130mmHg以上、最低血圧85mmHg以上
 4.空腹時血糖110mg/dl以上
です。
小児(6~15歳)の場合も同様ですが、基準値が少し違い、
 1.腹囲:小学生75cm以上、中学生80cm以上、もしくは腹囲/身長が0.5以上
 2.中性脂肪120mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl未満
 3.最高血圧125mmHg以上、最低血圧70mmHg以上
 4.空腹時血糖100mg/dl以上
になります。

一般に肥満の基準というと、成人ではBMI(身長体重比)25以上、小児では肥満度20%以上ですが、メタボの場合は腹囲になります。
というのは、問題になるのは体重そのものではなく余分な体脂肪や内臓脂肪なので、運動などをやっていて筋肉モリモリのマッチョ体型だと体脂肪は少ないのに筋肉が多いために肥満基準をオーバーし、逆に運動不足では筋肉が少ないので体脂肪が多くても基準に引っかからないことがでてくるからです。
実際に学校健診に行くと、肥満度は大丈夫なのにズボンの上にお腹が乗ってしまっている「隠れ肥満」が見つかることも珍しくはありません。
皆さんも体重だけを気にするのではなく、定期的に腹囲を測ってみてくださいね!

因みに、腹囲を測るときは、まっすぐに立って、メジャーをお臍の位置に合わせて、床と平行になるように背中から1周させます。
軽く息をはいた状態で目盛りを読むと、より正確な値が出るとされています。

早い夏は熱中症に注意です

2018-07-02 17:42:08 | 病気のはなし
今年は暑さが早くやってきていますが、身体がまだ夏モードになっていませんから十分に汗を出すことができず、熱中症に要注意です。
特にじっとりと湿度が高い日は、ますます汗が出にくくなるので、無理に屋外で活動しないこと、室内でもエアコン等を利用し涼しくすること、喉が渇く前に電解質入りの水分を摂るようにしましょう。
ただし、市販のスポーツドリンクでは糖分が多く塩分が少ないものもが多いので、表示をよく確認してください。
例えば、大塚製薬のポカリスエット(100mlあたり27kcal、ナトリウム21mEq/L)、同イオンウォーター (11kcal、23mEq/L)、日本コカ・コーラのアクエリアス(19kcal、15mEq/L)とカロリーは違うものの、Na濃度が低すぎます。
これに対して経口補水液と呼ばれるものは、大塚製薬のOS-1(10kcal、50mEq/L)、日本コカ・コーラのアクエリアス経口補水液(11kcal、42mEq/L)とNa濃度が十分に高くなっています。
もし市販のスポーツドリンクを使う場合は、塩を少し(ちょっとしょっぱいかな?という程度)加えてあげるとよいでしょう。
兎にも角にも、これくらい大丈夫と思わずに、蒸し暑い日は涼しいところでノンビリくらいのつもりでいるのが一番ですね。

胃腸炎が再び増加中です

2018-06-08 10:19:23 | 病気のはなし
一旦終息方向に向かっていたように見えた胃腸炎ですが、今週に入って複数の園で再流行の様子です。
ノロやロタの診断を受けたお子さんもいるようですが、ウイルスの種類によって園・家庭での対処法に違いが生ずるわけではないので、基本的にはウイルス検査は不要です。
まずは嘔気が落ち着くまでゆっくり胃腸を休ませてあげること、脱水を心配したり、本人が欲しがるからと言って、無理に水分を摂らせて嘔吐を繰り返さないようにしましょう。
数時間も経てば嘔吐は落ち着くので、そこから水分開始ですが、ここも慌てずに「ペットボトルのキャップやティースプーン1杯」くらいから徐々に増やしていきましょう。
ある程度の水分が摂れるようになったら、今度は食事ですが、赤ちゃんのお腹に戻ったと思って、消化に良いものをごく少量から始めましょう。
ウイルスの排泄は、口からは1-2週間、便からは3-4週間続くとされているので、症状が落ち着いても、食器等の消毒、おむつ処理などには気を使ってくださいね。


むつ市がRSウイルス感染症予防注射費用の一部を助成

2018-05-02 17:47:12 | 病気のはなし
むつ市が、RSウイルス感染で重症化しやすい早期産児に対する抗体接種費用の一部助成に踏み切りました。
  >>> むつ市HPの記事はここをクリック
効果は高いのですが、通常の予防接種と違い抗体の注射なので一定期間しか効果が持続せず、費用も非常に高額で、接種をためらってしまうケースも少なくはなかったため、これまでもむつ病院小児科Drをはじめ多くの関係者が要望をし続けていたのですが、ようやく日の目を見ました。

助成対象者は、
1.在胎期間(出産時の妊娠週数)が28週以下で、12か月齢以下の乳幼児
2.在胎期間が29週から35週で、6か月齢以下の乳幼児
で、1回につき10,000円までで、1人あたり50,000円が上限となります。

問い合わせや申請手続きについては、むつ市子どもみらい部子ども家庭課「子育て給付グループ」電話番号:22-1111(内線2514・2518)まで。

麻疹流行が続いています、GW前にワクチン接種を!

2018-04-23 10:51:58 | 病気のはなし
麻疹の流行がとどまることを知りません。
大流行中の沖縄県ではMRワクチンの緊急接種も行われれいるようですが、その後も国内各地で発生が続いています。
患者さんの中心は30代で、ワクチンを接種していなかったり、1回だけだったりする年齢層です。
麻疹ワクチンは極めて効果の高いワクチンですが、自然流行しなくなった現在では10年程度で効果が減弱し始めると考えられています。
過去に麻疹に罹患したことがなく、ワクチンを1回しか受けていない人は、是非ワクチン接種を行ってください。
ただし、未就学のお子さんで1歳時にMRワクチンを接種している場合は、年長さんになったときに忘れず接種すればOKです。
また、罹患したかどうかやワクチンの回数が不明な人も、ワクチン接種で特段の不利益が起こることはないので安心して接種してください。

溶連菌感染症が増えています

2018-04-18 15:23:04 | 病気のはなし
このところ溶連菌感染症の患者さんが増えています。
発熱と咽頭痛(のどの痛み)が主要な症状ですが、腹痛や下痢などの腹部症状や発疹(粟粒くらいの赤い発疹)を伴うこともあります。
なかでも咽頭痛は「物を飲み込むのが辛い」ということが多く、喉を見ると口蓋垂(のどちんこ)から上口蓋(上あご)にかけてが真っ赤になり、舌がイチゴのように赤くなることが特徴です。
無治療でも数日で症状が改善し始めることが多いのですが、菌が活動することに対して体が免疫反応を起こし、後になって心臓や腎臓に合併症を発症することがあるので、きちんと診断して、抗菌剤の治療(10日前後)を行うことが大切です。
抗菌剤の効果は極めて高く、内服開始後24時間程度(遅くとも48時間以内)で症状が消え、同時に周囲への感染力も無くなるので、その後は抗菌剤を内服していても登園・登校が可能になります。
家族や周囲へも通常のカゼ同様に感染しますが、無症状の場合には合併症が起こることは極めてまれなので、発熱や咽頭痛などの症状がなければ普通生活で構いません。
インフルエンザは現在もまだ出没していますし、アデノウイルスやRSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどの高熱を呈する感染症も散見されているようです。
体調が悪いと思ったら、まずは無理な登園・登校はせずに自宅で安静にし、症状の推移を見て受診を考えくださいね。

沖縄で麻疹が流行しています!

2018-04-06 12:36:08 | 病気のはなし
3月下旬から沖縄県で、海外から観光で訪れていた30歳代の男性を発端とする麻疹が拡大してしています。
沖縄県地域保健課が5日に新たに男女3人の感染を確認したと発表、患者数は計21人になったそうです。
これを受けて、那覇市と石垣市では、6カ月~1歳未満の乳児への予防接種を県の補助も含めて全額公費で負担し無償化することを決めたそうです。
  >>> 詳しくは琉球新報のニュースを

今は年度変わりの時期で、学校なども春休み中ですから、人の移動も全国規模で行われています。
いつ下北の地でも麻疹の発生があるかもしれません。
麻疹ワクチンは風疹ワクチンと一緒にMRワクチンとして、1歳と年長さん(就学前年)の2回接種ですから、対象のお子さんで接種が済んでいない場合は、なるべく早く受けるようにしましょう。
また30代以上の大人はワクチン接種が1回のみの可能性が高いので(2008年に高校3年生だった年齢までの人は時限措置も含めて2回目接種)、ぜひとも2回目の接種を考えましょう。
0歳児は定期接種の対象になりませんが、もし周囲で麻疹が発生した場合は、6か月を超えれば自費接種が可能ですから(この場合は回数にカウントせず、1歳になったら通常の定期接種を受けられます)、かかりつけで相談するようにしてくださいね。

胃腸炎が増えてきています

2018-03-29 14:17:19 | 病気のはなし
インフルエンザはまだパラパラ出ているものの、だいぶん下火になりました。
それに代わるかのように、嘔吐と下痢を訴えての受診が増えています。
嘔吐は数回程度のことが多く、比較的元気ですが、おそらくはウイルス性胃腸炎と思われます。
本人が水分を欲しがるかもしれませんが、嘔気が落ち着いていないのに与えると嘔吐を繰り返してしまうので、嘔気が落ち着いたのを確認するまでは待ちましょう。
嘔気がなくなっても、コップやペットボトルを持たせるのは慌てすぎ、まずはごく少量ずつ(スプーンやペットボトルの蓋程度)水分から始めて、徐々に増やすようにしてください。
また、吐物や便の処理を適切に行わないと家族内に感染が広がる恐れがあるので注意してくださいね。

スギ花粉、わずかですが飛散開始のようです

2018-03-13 20:36:43 | 病気のはなし
春の足音が少しずつ近づいてきています。
例年より多かった雪も減りはじめ、これから最高気温が10℃を超える日も増えるようですから、そうなると気になるのがスギ花粉症ですね。
弘前大学耳鼻咽喉科が中心となっている青森県花粉情報研究会のHPによれば、鋭敏な機械を使った観測では、むつ市内でもすでにスギ花粉が飛び始めているそうです。
花粉症の方は、花粉を付けない・持ち込まない、早めの予防治療を心がけてくださいね。

詳しい情報は、青森県花粉情報研究会のHPをご覧ください。
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