Sotto voce (^-^)

楽しみを待つ事は、それ自体が楽しみ。
そんなカンジの日々を綴ります♪
Non vedo l'ora!

METライブビューイング ヴェルディ《仮面舞踏会》@109シネマズ広島

2013-01-23 01:27:39 | オペラ
METライ、ブビューイング ヴェルディ《仮面舞踏会》
@109シネマズ広島

指揮:ファビオ・ルイージ
演出:デイヴィッド・アルデン
MET上演日:2012年12月8日

国王グスタヴォ:マルセロ・アルヴァレス
レナート( アンカーストレーム ):ディミトリ・ホヴォロストフスキー
アメーリア:ソンドラ・ラドヴァノフスキー
オスカル:キャスリーン・キ ム
ウルリカ:ステファニー・ブライズ

スウェーデンのグスタフ3世が仮面舞踏会の壇上で暗殺された事件を題材に、
でもそのままでは検閲が厳しくて上演できないということで
ヴェルディは、舞台をイギリス植民地時代のアメリカ・ボストンに置き換えた。
最近は、それをまた元のスウェーデンに置き換えるのが流行りのようです。
なので、リッカルド→グスタヴォ
レナート→ アンカーストレーム

早速しっくり来ません〓

あ、でも、主役の三角関係は
2011年のイル・トロヴァトーレの再現デスね
オスカルのキャスリーン・キムは
ホフマン物語でパーフェクトなオランピアを聴かせてくれました。
dolce-vitaお気に入りのキャスト陣デス



まずはグスタヴォのマルセロ・アルヴァレス
マンリーコよりグスタヴォの方がずっと好きデス
ただ本人のキャラのせいか国王には見えない…かな
第1幕での、変装して女占い師の所へ行こうみたいな楽し気なノリ
マルちゃんたら漁師の衣装がこれまた超お似合い
ちょっといなせに船歌を歌い流す場面なんかノリノリです。
ホントに明るい歌声
そして第2幕
dolce-vitaがとっても楽しみにしていたグスタヴォとアメーリアの二重唱「ああ、何と心地よいときめきが」
以前マエストロ大野和士さんのレクチャーのときに
「初めは許されない恋の苦しみで曲調が重いが
アメーリアが『愛してます』と口に出したところから
一気に調性が一番明るいハ長調になる」
みたいなお話がありました。
マルちゃんのスコーンと明るい声に
《ハ長調》めちゃめちゃハマります
それは恋する喜びにみちあふれて
聴いてるdolce-vitaまでが幸せ気分になっちゃうくらい
マルちゃんご自身インタビューの中で
声が重くなってきたとおっしゃってましたが
明るく美しい響きは変わることはありません
ちょっとお調子者だけど陽気で憎めない王様ってカンジ

アメーリアのソンドラ・ラドヴァノフスキー
dolce-vita注目のソンドラ姉さんデス。
見ようによっては能天気にも見えるマルちゃんのグスタヴォとは対照的に
最初から最後まで苦悩してます
重唱でもその苦悩をモーレツアピール
男声陣のアクートを一人でかき消す男前なソンドラ姉さん
でもただ声でかいっていう意味じゃなく
ピアニシモはピアニシモで響かせて
隅から隅まで入魂のアメーリアで存在感バッチリです。

オスカルのキャスリーン・キム。
キャスリーン・キムのコロラトゥーラすごいです
しかもミュージカル並みに踊りながら転がします

ウルリカのステファニー・ブライズ
すごい迫力でした
上から下まで気持ちよく聴かせてくれます。
すっごい低音でSilentio!とドスを効かせたときには
あまりの迫力にヒィーッとなったよ。
アルトの声であんなに低い音を高らかに(?)響かせられるものなの?
カッコいいですぅ

レナートのホロ様
歌もさることながら
演技でも魅せてくれました
前半(2幕でアメーリアがヴェールを取るまで)は大人しくしてたの。
歌もあくまで美しく
親友のお調子者の王を陰で支える忠誠心あついキレ者として
側に控えてました。
しかーし
アメーリアがヴェールを取った瞬間スイッチ入りましたっ
出たっ悪役スイッチ
グスタヴォと密会していたのが愛する妻だと知った瞬間
レナートの崩壊が始まるっ
怒りをほとばしらせてアメーリアの襟元を掴んで乱暴に引き寄せたかと思ったら
なんとアメーリアの胸元に唇を寄せるのっ
きゃあぁ色っぽすぎるぅ
しかもレナートの動揺ぶり崩壊ぶりが伝わってきてますっ
第3幕に入ってもホロ様主役オーラ全開です
書斎に帰ってアメーリアのマントを脱がせながら(きゃっ)
妻の不貞をなじり死を命令する。
アメーリアも身の潔白を必死に訴えるが
レナートは聞き入れないので、「死ぬ前に 一度息子に会わせてほしい」と懇願。
ソンドラ姉さんもホロ様の太股辺りにとりすがり頬を寄せる。
おっとこの期に及んでアメーリアったら色仕掛け?
「母として」と歌いながらオトコとしてのスキをついていく。
案の定ホロ様は息子に会うため退室を許す。
そしてアメーリアが去った後、いとおしそうにアメーリアのマントをかき抱く
このときの表情が切なくて涙を誘うのでした
もう愛憎ぐるんぐるんしてますっ≧▽≦
イル・トロヴァトーレに続いて
こういう場面の息ぴったりデス。
ホロ様とソンドラ姉さんのこういうフィジカルに色っぽいアプローチ好きデス
よく二人でリサイタルしているだけあって
さすがのコンビネーション
…このままひとつひとつ挙げていくと長くなるのでこの辺にしときますが
とにかくブラックホロ様全開です
ブラックホロ様サイコー

他のキャストもみんなよくって
観てて充実してました。

「仮面舞踏会」
アリアも重唱も美しく
音楽ホントに凝ってます

もう一度観たい

zuccheroのご招待でした
zuccheroありがとう

最新の画像もっと見る

コメントを投稿