Sotto voce (^-^)

楽しみを待つ事は、それ自体が楽しみ。
そんなカンジの日々を綴ります♪
Non vedo l'ora!

春の名残を如何にとやせん

2009-12-21 21:07:59 | 美術館
先週水曜日に、ひろしま美術館行きました。

前日、とある人の「カレーの市民」というおやじギャグを聞いて
急に観たくなったの
「カレーの市民」の習作。
(↑単純おばか)

国立西洋美術館のお庭にあるホンモノと違って
ちっちゃい習作だけど
自己犠牲の勇気を讃えているのか
それとも死を目前にした絶望を象っているのか
6人のいろんなものが交錯する複雑な心境が
ほとばしってくるようで
ホントに気になる作品です。

悪趣味ですが
最近、頭を抱えてうなだれるヒトの
顔を覗き込むのがクセになってます(^w^)

ロダンは、写実的に造形するだけでなく
(それだけでもすごいのに)
その人の喜びや悲しみが
カタチとして見えるから
魅力的なのでしょうね( ̄∀ ̄)


さて。
ちょうどひろしま美術館で、
「徳井コレクション 浮世絵で見る忠臣蔵 国芳の四十七士展」
やってました。
歌川国芳の浮世絵です。
「忠臣蔵」も「浮世絵」も
全くもって不案内なdolce-vita(^。^;)

大石内蔵助はじめ四十七士ひとりひとりの
凛々しい討入り装束の勇壮な姿を
猫に小判の状態で
というか
ほとんどが「どうも、はじめまして(*^_^*)」の状態で
眺めてました。

ちょうど新聞社の方が取材にいらしてて
「写真撮らせてもらっていいですか」

そんなとき絶対にNOと言わない恥を知らないdolce-vita(*^o^*)
そのアホ面が先日のとある新聞の朝刊を飾ってました。
超ウケる( ̄∀ ̄)


「風さそふ 花よりもなほ 我はまた
 春の名残を いかにとやせん」
浅野内匠頭の辞世の句です。
改めてみると、
本当に美しい句ですよね。

四十七士の辞世の句も
それぞれ出てましたが。

特に印象に残ったのが
大石内蔵助。
「あら楽し 思ひは晴るる 身は捨つる
 浮世の月に かかる雲なし」
なんてすっきり清々しいのでしょう(@_@)
目的を果たした達成感で
爽快さすら感じるホド。

思い残すことがないと言えば嘘になるかもしれないけど
自分の立場で、すべてをかけて
できる限りのことをやりきった
という満足感なのでしょうか。

(↑浮世絵も観ようよ(^。^;))


身を捨てて、誰かのために、死を覚悟する姿。
カレーの市民も、四十七士も
そのときいったい何を思ったのでしょうか。