Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日121. 沖縄のRC造

2017年12月06日 | Okinawa

 本土とは異なり、沖縄県ではRC造の住宅が圧倒的に多い。もちろん台風の直撃を受けるので家は丈夫であるのにこしたことはないとする考え方が支配的なのだろう。

 画像はRCラーメン構造の4世帯が入居するアパートなのだけど、斜線制限の斜めの柱といい、階段を支える柱なんか通例こんなところには設けないのだが、ものすごく無骨な作り方だ。こんなRC造を時折見かける。

 それは本土復帰前で、ひたすら建築構造の教科書に忠実につくったという代物。そしてルーフが物干し場となり、それは誰でも上がれるから窓には泥棒よけの格子が付くというなんとも倉庫のような、あるいは長崎県軍艦島のアパート群を思い出させる。それにしても建物に接して電柱や街灯をつけたりと、なんだよ、この珍奇な建築は。

 こうした住まいが住みやすいかといえば、開口部が少ないのだから湿気がこもりカビが生え当然住みにくいはずだ。私にいわせれば、窓には格子ではなく雨戸を設け二重にするほうが風雨や保温に対しては効果的だし、そうすればもっと大きな開口部をつくることができて通風がよくなるのだが、そのあたりの方法がずれているRC造建築をよくみかける。

 といってこれが沖縄県固有の建築様式かといえば、実はそうでない。沖縄県には、備瀬のように福木という厚い防風林を何年にもわたり育て上げて海岸にもかかわらず風雨に強い快適な環境を実現したり、あるいは竹富島のように家の周りを石垣で囲い建物を低く構えたりするなど、伝統的民家は賢い方法、そして美しい身の処し方をしてきた。

 画像はモダニズム建築固有の様式かといえば、そういえなくもないが、あまりにも下手くそすぎる設計がどこか滑稽でもある。

 さて、EOSのレンズフードをAmazonに再度注文した。今日配達予定であることはWEBでわかっていたが、佐川急便はいつくるかWEBをみてもわからない。半日待っていたがお腹がすいたので夕飯の買い出しに20分ほど近所のスーパーへ出かけたすきに配送にきたらしい。厚さ4cm、直径11cmで事務書類並みなのだから、そんなの梱包を小さくして郵便ポストに入れておいてくれればよいのに、もう全く留守を見計らったように配達しているのは泥棒のような根性としか思われない。再配達を依頼したので明日午前中は外出できない。たかだかレンズのフード一つで実に面倒な話だ。こういうのは、生活が便利になったとは絶対にいえない。宅配便のために半日家で悶々と過ごすのだ、もうやってられないよ。このアホらしい田舎くさいシステムは、都市部ではいずれ崩壊すると断言しておく。

 

那覇市桶川

EOS1Ds Mark3,EF16-35mmL USM

ISO400,焦点距離35mm,露出補正0,f/10,1/400


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