Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編305. EOSと旅に出たい

2017年12月22日 | Photographic Equipment

 昨年ロシア・ウクライナに出張した際に、やおらロッカーの奥から取り出した建築や集落のフィールド調査用のEOSシステムが、なぜか最近のお気に入りなのである。とくに初期型のEF16-35mmを付けたEOS1DsMark3の後ろ姿のデザインが理由なく格好がよい。初期型のレンズの欠点である歪曲収差や周辺光量の不足は、ソフトDPP4で解決できるので最近利用頻度が高い。

 これが最近よく写るといわれているEOS5Dシリーズならどうか。アカンアカン、そんな機能複雑で背丈の短いのは。ではでは最新型のDXMark2では申し分ないでしょう。余計アカンわ、ボディの頭に穴を開けちゃったでしょう。あそこが綺麗だったので穴開けて欲しくなかったとこなんですわ。

 もちろん最新型のEOS1DXMark2の方が性能はよいが、色が格段に良くなったという話は聞かないし、どうせphotoshopで最後は調整するのだから、それは私にはどうでもよいことだ。むしろこれには難点があり、いまだに裏面照射型のCOMOSイメージセンサーを積んでおらず(おそらく米国OmniVisionとSONYの開発特許が関係しているのかな?)、ローバスフィルターを搭載しているといういうシステムの古くささがあることで最新型には関心がわかない。最新型でもSONYに置いてきぼりだし、フォトグラファーご愛用であっても研究のプロ御用達にはならない。因みに裏面照射型COMOSイメージセンサーは、AppleのiPhone4以降に搭載されている。なんかスマホ以下じゃないのかい!?。

 となりやはりEOS1DsMark3で十分となる。当時電気のない海外の集落へ一週間ぐらい調査に出かけられるという意図でリチウムイオンバッテリーに変更されて持ちがよくなったのでこの機種にした経緯があった。それ以外に選択肢はなかったのである。EOS1Dシリーズの中でもこのMark3のプロポーションが一番綺麗だし、10年前に発売された機種だから今では性能が劣るところはあるが、それでも最高感度ISO3200でも画像が綺麗だし、それ以上の感度はいらないし、大体夜中までフィールド調査はしないし、だから今も使い続けている。たしか美術館・博物館では、EOS1DsMark3で文化財の複製をつくっていたと記憶している。アカデミズムには結構信頼がある機種だと思われる。

 最近EOS1DsMark3は、持っているだけで不思議な充実感があり、散歩にしちゃあごっつい大きさですねといわれれば、うちデジカメはこれしか1台しか持ってないんですよぉー、と応える快感がある。これを使い出すと最新のオリンパス・システムを使おうという気分にはならないのでトランクの中で眠っている。オリンパスは水中機材だしな。

 そんなわけでGoogle Mapをみながら、EOSの綺麗なファィンダーをのぞきつつ今度は地球上のどこの市場へ行こうかと模索いや検索する楽しみがある。EOSと旅に出たいというわけだ。

 余談だがこういう物撮りのためにいちいちマクロレンズを引っ張り出すのも面倒だ。というのでデスクに置いてあったiPhoneでささっと撮ると、即AirLANでパソコンに取り込まれているから全く手間がかからない。ええんちゃう毎日の普段撮りはこれでも・・・。

 今日も寒い京都である。今週も2日ぐらい書きだめして予約投稿が続いた。今日というのは12月21日である。明日、つまりこのブログが公開される日は冬至である。これからまた夜が短くなってゆくのはうれしいのだが、それが実感となるのは1ヶ月ぐらい先であろう。まだまだ寒い日が続く。

 追記:ブログにアップしてから思ったのだけど、EOS1シリーズは、新しくなるに従って性能は上がっているけどボディのデザインとサイズは基本的に大きく変わらない。名前は変えているけど、モデルチェンジではないと思う。実際最新型のこボディシェルと一体になったバッテリーは私の古いEOSでも使えるので部品の共用があり、しかも操作方法を大きく変えない。つまりMacOSと同様にバージョンアップで最新型に至っている。そこがこのEOS1シリーズの特徴なんだろう。他の撮影機材プロダクトとは違う開発方法であり、そのMac同様のバージョンアップという考え方が個人的には気に入っているんだろうな。車などのプロダクトと違って優れたデザインを長きにわたって維持してゆく、そこが先進的なんだろうな。

 

iPhon7S,ISO64,f/1.8,1/15

 

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