Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日126. 金属疲労説

2017年12月19日 | field work

 京都から大阪へ行くときは、所要時間13分の新幹線が楽ちんだ。

 その新幹線も先日の事件で、先ず油の臭いがする、次いで煙が発生した、そして台車のひび割れを確認した(微視亀裂なのかあきらかに目視できる亀裂なのかは新聞には記載されていない)と次第にインシデントから事件化していった。

 私が思うに現象の発生は事の起こりと逆ではないか。つまり最初に台車の一部に亀裂が発生した。多分それは1/10位の変形だったかもしれない。そのため車軸に関わる部品が変形し油漏れが起きた。高速走行で油が過熱し煙が発生した。そうであればの話だが、先ずN700系の最も古い初期の頃に納品されたN700系Aタイプの全ての台車の超音波探傷が必要になる。台車内部で亀裂状態、つまり金属疲労をおこしているのかもしれないし、それは人間の眼では確認できない。

 そんなことは事件後にやっているだろうけど、どうも材料力学の分野の話になるのだろう。つまり繰り返し応力が作用していたとすれば(亀裂箇所が正確に報道されていないので類推だが)、せん断力のかかる部分に微視亀裂が発生したのだろう。亀裂過程を示唆するストライエーションという現象もあるが・・・。亀裂の画像が公開されていないので(その程度の情報公開はしてほしいですね!)推測の域をでないが。くりかえし応力が作用していたとすればの仮説の話である。つまり金属疲労説。

 あとは人為説。つまり誰か(テロリストとか)が液体窒素などを台車に吹きかけた。その痕跡は残らないが走行すると容易に金属疲労に至る。あえて13号車という縁起の悪いNOがそう思わせる理由なのだが・・・。

 金属疲労説だとすれば、台車の破壊メカニズムをコンピュータシミュレーションで解析するんだろうな。工学系の人間は、そんな風に野次馬発想をするけど。半年後ぐらいに出される報告書を読むのが楽しみである。

 フゥーン、科学的にはまだ解明されていない状態で年末の民族大移動があるわけだ。文化系は十分検査したので安心ですと豪語するが、そういう形式的なことをいってもらってもね。じゃ安心できないのか、そうではなく解明には時間がかかりそうだということだ。安心できようができなかろうが、我々は利用するし、利用しているけどさ。それが人間の世界だよね。

 というわけで新幹線を避けたのではなく、寒いし乗り換えが面倒なのでダイレクトに大阪の都心へアクセスできる京阪のプレミアムカーで中之島へでかけた。

 プロジェクションマッピングも最近は光源の出力が高くなったためだろうか、ハッキリと映像がみられ綺麗になった。いや建物の個性がすこぶる強調されたというべきか。しかし冬に屋外のイベントも寒くてかなわない。なんで寒いときに屋外でやるのよ。このイベントもそこそこに近代建築のカフェに逃げ込んだ。北浜の高層ビル群のなかに近代建築が点在している。

 

大阪市中之島公会堂

EOS1Ds Mark3,EF16-35mm/F2.8 L USM

IOS200,焦点距離16mm,露出補正0,f/2.8,1/6

 

コメント
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