Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日125. インシデント

2017年12月15日 | Kyoto city

 今日は曇天。夕方の京都市の最低気温は3℃。二度寝して朝10時に眼が覚める。寒くて身体が発熱せず全く動かない。そんな状態が終日続く。夕方定例のスイミングスクールにでかける。プールで1時間泳いで、ようやく身体が発熱し寒さに抵抗できる平常の状態に戻った。夜半には2℃の予報。そんなわけで今日は、暖かそうな画像にしよう。

 画像は、お風呂屋さんを改装したカフェ。こういう大きな空間は、朝はすごく寒い。ガスストーブをガンガン焚いてようやくすごせる気温になるのに半日はかかると思う。暖まれば快適だけど。だから夜の一番暖まった空間で、しみじみと語り合うというのが冬のライフスタイルか。さて何を語ろうか・・・。

 12月14日の毎日新聞朝刊記事をみると、インシデント、というキーワードでまとめられている。1つは新幹線の異臭問題、2つは米軍機の窓枠落下、3番目は伊方原発運転停止だ。

 インシデントは大事故、大事故に至る中程度の事故や故障、それ以前の小さな不具合、とするヒエラルキーがあり、小さな不具合をインシデントと呼んでいる。訳語はないので、ここでは、「ヒヤリ・ハット」としておこう。ヒヤリとさせられた・ハットとさせられたという意味。

 最初のインシデントは、12月13日博多発のぞみ34号が小倉駅をすぎた頃から油が焦げた臭いがし、3時間走り続け台車のひび割れがみつかったので名古屋で運転停止となったという記事。私も東海道新幹線で毎日通勤をしていた頃、大変まれにだが油が焦げたような臭いが微かにする経験があった。油といえば先ず連接部か台車を疑うのだが、台車が赤くなるほど発熱しひび割れに至ったのだろうか。臭いやひび割れはインシデントに該当するが、事故調査が進むまでその事故発生のメカニズムはわからない。

 次のインシデントは、米軍機の窓枠落下であり実際にありえる話である。

 実際1990年6月ブリティッシュエアウェイズ5390便で操縦席の窓が外れ機長が機外に投げ出された。奇跡的に足が操縦桿に引っかかっていたが、それでは緊急降下ができない。そこで乗務クルーが機長の足を支え緊急降下を行ってエアを確保し、緊急着陸するまで機長の身体は機外にあったという事故だ。機外の機長は低温で死んでいるかもしれないが凍傷になりながら機長の足を支えた乗務クルーが機長を生還させた、と書けばメディアの喜びそうな記述だが事実はそうではない。機外の機長の身体をエンジンが吸い込みさらなる事故につながることを警戒した副操縦士の適切な判断だった。

 結局機長は生還できたわけだけど、窓枠落下の原因は規格の違うボルトで窓枠を固定したのが原因だった。ではなぜ規格の違うボルトが使われたのか。それは整備士が目測で確認しただけで長さの違うボルトを使ったから。でははぜ確認しなかったのか?。それは 過密な勤務状況と過密ダイヤに合わせるためであった。そこまでナショナルジオグラフックのTV番組「メーデー/航空機事故の真実と真相」は踏み込んでいて面白かった。

 米軍機の場合は、固定部材の一部に金属疲労か整備不良があったのだろうと推測。

 3番眼のインシデントは、愛媛県の伊方原発再稼働停止を求めた広島高裁の裁判。

 「阿蘇山の火砕流が敷地に到達する可能性が十分小さいとはいえないとし2018年9月末まで運転を差し止める」、とする判決が出された。12月14日の毎日新聞には「阿蘇噴火立地不適」と見出しがあった。はて!、立地不適なら永久に差し止めるべき判決になるのだが、判決と新聞記事見出しとが乖離していて、こちらは意味不明だ。それは、どうも科学的な話ではなく政治的な話を示唆しているのかもしれない。それにしても高裁の判断である1万年に一度という火山の破局的噴火がインシデントかなぁー。文化系のいうことだから、私にはよくわからない。

 高速鉄道、航空機、原発、それにコンピュータと書けば、いずれも科学の産物なのだけど、せめてナショジオのようにもう少しかみ砕いて科学的に説明されないとわからないよね。

 

京都市鞍馬口通

EOS1Ds Mark3,EF16-35mm/F2.8 L USM

IOS200,焦点距離16mm,露出補正0,f/2.8,1/6

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする