京料理 道楽のブログ

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【「料理する」こと】

2015-10-06 | Weblog
ブンデスリーガ1,2位対決、バイエルンvsドルトムントはドルトムントの完敗。全てにおいてバイエルンの実力が一枚上の感でした。トゥフェル監督もここまで差があるとは考えてなかったことでしょう。

さて、「料理」を表す言葉にはいろいろとございまして、「調理」「調味」「煮炊き」「炊事」「割烹」…「割烹」の「割」は裂く、「烹」は煮るの意味なんです。「割烹着」なんて言い方はええ響きで好きですね。「煮炊きもん」「煮炊きする」と「炊事」は、ほとんど一緒の意味でしょう。

「調理する」と「料理する」はおんなじような意味合いなんですけど、ぼくの捉え方では大きな違いがあります。「調理する」とは、食材を剥いたり、切ったり、捌いたり、焼いたり、揚げたり、蒸したり、煮炊きしたり、煎ったり、とあれこれ手を加え食べられるようにすることです。
一方「料理する」とは、何時 誰がお召し上がりなのか、普段の食事なんか、それとも何かのお祝いの食事なんか 等々を考えて作ることなんです。お弁当など時間をおいてお召し上がりの料理もありますけど、出来立てをお召し上がりいただくことが基本。お年寄りの御方には細かく隠し包丁を入れて量を調整したり、お子達には珍味類やアルコールを用いたもんや苦味・辛味を避けたりします。食品アレルギーや苦手な食材なんかも頭に入れて作ることが「料理する」ということです。

また、季節感を織り込んだり、五味・五色・五法を考えて作ることも「料理する」には大切ですね。