書道家Syuunの忘れ物

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「チキンレース」に負け続ける日本の政治

2008-06-14 23:34:29 | 日記

投資資金、円キャリートレードはどうした。

最近福田首相は、支持率上昇を目指して、前のめりの政策をし始めている。
前安倍政権の時は、どちらかというと長期的な展望で、日本の国をどうして行くかと言うことに主眼を置いた。
そのために、今日明日という国民に考える暇を与えないようなものではなかった。
しかし、福田政権というのは長期的展望どころか足下も見えないような政策ばかり。
行動を起こせば起こすほど国民にとって直接迷惑だったり、そんなことはどうでも良いのではないかと言うことばかりだ。
北朝鮮問題も「チキンレース」のようなもので、先に下りた方が負けだ。
しかも、本来日本は「チキンレース」から自ら下りる必要もない。
しかし、北朝鮮にルートがある山拓などの反日議員は、北朝鮮から何とかしてくれと頼まれているような口ぶりだ。

日本の政治家と言うのは、こういう「チキンレース」にはめっぽう弱くて、最後には「外国に」かわいそうに思ったりする。
しかし、実際かわいそうなのは、こんな政治家のいる日本の国民の方だ。

さて、道路特定財源の暫定税率復活も今のようにガソリンが高騰してくれば、「必要な道路は作る」などと悠長なことは行っていられない事となった。
それこそ、ガソリン減税でもしない限り国民の生活不安は解消されないというものだ。
しかも、お茶なども7月下旬から値上げすると通知があり、現在据え置いている食料品の価格も夏を限度に高騰する。
その時、政府は「ガソリンか上がったから仕方がないですよね」と言っていられるのか。

主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)では、福田政権はポスト京都議定書だと「地球温暖化」対策ばかりを強調してきた。
当然それには、中国の人権問題は無視する都合もあったろう。
しかし、日本や欧州が二酸化炭素を削減したところで、中国、ロシア、イント、米国が削減しない以上絵に描いた餅だ。
それにしても、そのうちの3か国が国連常任理事国であるとこを思えば、如何にこの地球温暖化対策と言うのが、欧州主導でやれてきたことが良く解る。

それだから、福田首相は欧州へ根回し観光旅行に行ってきたわけだが、ここに来て原油高騰が異常になってきた。
実のところ、近々の原油の産出量も消費量も変わっていない。
だから、原油先物による騰貴と言うことになるのだが、あの円キャリートレードはどうなったのか。

円キャリートレードでは、日本のタダ同然で無限に近く借りられる金で‥‥、超低金利で円を調達し海外市場で運用する。
ヘッジファンドは、このキャリートレードで得た「金利なき通貨」で投資をしているのではないだろうか。
もしそうであるならば、この円キャリートレードを規制するための措置が必要になる。

こんなところを福田首相は突かれたらどうするのだろう。
日本の低金利によって、世界中で金があまりそれが原油先物に回っていると‥‥。
米国は、日本の金利を米国金利より下げさせる政策をしているからそんなことを言わないかも知れないが、欧州などはそうではないだろう。
もしそうならば、地球温暖化対策などという実は眉唾なところがある政策よりも、足下の食い物に重点が行くはずだ。

空気が読めない福田首相には無理だろうが。


佐藤優氏に突っ込みが足りない東大印女優 楠城華子

2008-06-14 00:05:56 | 雑感・どうでも良いこと

近年、大学というところはそこで何か学ぶかというと、単なる「ブランド」の卒業というだけになってきたようだ。
特に、最近は大卒とは一昔の「短大」「高卒」と同じになって、本当の「大卒」というのは大学院修士課程修了のことを意味する事となりつつある。
それでなのかも知れないが、最近TVのクイズ番組で東大生というブランドを付けながら「全敗」しそうな女子大生も多い。

昔の大学生は、今の東大生ほど学校の勉強はロクに出来なかったかも知れないが、無駄な知識はかなりあった。
何やら解らない本も読んだし、文学全集などつまらなくても、訳が分からなくても良く読んだものだった。
今なら、面倒でそんな本を開く気もしないし、だいいち文学全集はまとめて「Book off」に売ってしまった。
その後一冊100円で売っていたが、今なら引き取りもしないだろう。

戦前は、夏目漱石の「坊ちゃん」を見れば良く解るとおり、「大卒」=「帝大卒」というのはかなり少なかった。
もっとも、東京六大学の大学は戦前から大学で、入るのには「旧制高校」を出る必要があった。だから、旧制高校を出ないで入る「専門部」というのあった。
今では、専門部でも戦後大卒扱いになっているから訳が分からない。

その坊ちゃんの主人公は東京物理学校(東京理科大)。うらなりが九州帝大、赤シャツは、東京帝大。
坊ちゃんという小説は、後から考えると色々と思い当たるところが多い小説ではある。

さて、佐藤優VS楠城華子氏の対談を読んでいるとなぜそこで突っ込まないのかという部分がある。

たとえば、「佐藤優VS楠城華子の異色対談“諜報機関と女優の微妙な関係 上」でのこんな部分。

「ヨーロッパの政治家とか思想家とかはみんなガーデニングをやってる。ロシアとかはもうちょっと素朴で、大統領府の高官たちなんか、ダーチャという別荘を持っていて、そこの庭でジャガイモとかキュウリなんか植えてるわけ」

なぜこんな部分で何も気がつかないかというと、欧州の社会、特に上級の世界というものが分かっていないのだろうね。
はっきり言って、今でも欧州は階級社会だ。
よく見てみれば、サッカーチームも個人が趣味で持っていたり、フランスのワインのブランドは(元)貴族の持ち物だったりする。
その上、18世紀のLouis14世以降は、欧州からトルコ、ロシアまでの欧州貴族の手本は、フランス貴族の様式を手本とした。
ナポレオンNapoleonがロシアを攻めてモスクワに乗り込んだとき、それを歓迎したのはNapoleonファンの中級ロシア貴族達。
これは、Tolstoyの「戦争と平和」に詳しく書いてある。
そして、ロシア貴族が話した言葉はフランス語だ。ロシア皇帝の中には、フランス語が話せてもロシア語が不得意だったという人物もいた。
だから、「外交官」というのは、「貴族」が専売特許だった。共通語がフランス語であったし。

そもそも貴族というものの基本は、領地を持つ者を意味する。要するに「土地の所有者」なのだが、Louis15世の頃になると妙な趣味が流行った。
それは、領地に「農家」を作って、農民の真似ごとをするという趣味だ。
当然あのマリーアントワネットもそんなところで暮らしたし、附属してバレー劇場なども作った。
大革命の後、1票差(それも策謀による)でギロチンで命を落としたLouis16世の趣味は、そんな疑似農家の納屋で作る錠まいだった。

‥‥てなわけで、要するに「ガーデニング」、「家庭菜園」というのは、元々の貴族趣味に端を発していると言うことだ。
正確に言えば、それが貴族の貴族たる所以。
よくよく見てみれば、天皇陛下も稲を育ててるではないか。
本来の貴族というのはそう言うものだ。