福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

ユーミン症候群治癒

2007-04-30 22:45:06 | 日記・エッセイ・コラム

無事下山し、札幌に帰りました。爽やかな風を浴び、良い汗をかいて、すっかり、ユーミン症候群が治癒いたしました。

そう言えば、往路の羽田便では、他部局のA教授とご一緒になりました。羽田空港到着後、ボーディングブリッジを渡ろうとした時、ザック姿の私を見て、A教授が一言。「福井さん、楽しそうですね」

思わず、「A先生は、研究が楽しくないのですか?」と言いかけたのですが、ぐっと言葉を押し込む。きっと、A先生は、私の想像を遥かに超えた、研究以外の重責を担っているに違いありません。そうした先生たちのおかげで、私たちがのびのびと研究できるのでしょうね。

私が大学院生の頃のこと。下宿の左隣のセンパイがこんなことを言っていたことを思い出しました。「研究が思うように行かなくなったら、なぜ、自分が研究を始めるようになったのかを思い出すことだよ」

時に、初心に立ち返ることで、救われることもあるのではないでしょうか? 最近、左隣のセンパイは、英文で書かれた専門書の監訳書を出版いたしました。訳者陣は、彼の教え子たちです。うーん、なるほど、そう言う手がありましたか。

それでは、私たちは? 今、思案中です。